「ユニクロの服って、発色が悪いよね~」などと、服の発色のよしあしを批判されることって多いですよね。
でもその発言って大抵の場合、染色堅牢度のことを考えられていないわけです。
服の発色と染色堅牢度は反比例することが多く、実は色合いの綺麗な服が必ずしもいいとは限らないのです。
染色堅牢度ってなんぞや?と思った人も多いかもしれませんが、
単純にいうと染色の丈夫さの度合いです。
JIS(日本工業規格)によって、等級が定められています。
染色の堅牢さというと、洗濯による色落ちのことを考えられる方もいるかもしれませんが、
それは染色堅牢度の中でも「洗濯堅牢度」という一評価です。
染色堅牢度には、洗濯堅牢度、耐光堅牢度、摩擦堅牢度などがあり、それぞれについて変色の試験が行われます。
詳細はこちらなど(他にも検索すれば色々出てきますが…)
http://www.qtec.or.jp/jp/index.php?id=481
さて、じゃぁその染色堅牢度って何で必要なのか。
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アンリアレイジとミントデザインズ 2012年春夏合同ショーレポート
アンリアレイジとミントデザインズの2012年春夏の合同ショーを観に行ってきました。
というわけでレポートを書いてみたいと思います。
まずアンリアレイジ。
http://www.fashionsnap.com/collection/anrealage/2012ss/
ピアノ伴奏付きで始まったショーは、いつも通りのコンセプチュアルらしくあるべきコンセプチュアルファッション。
女性の体のシルエット自体を変えて新しいフォルムを作り出し、そこに服を当てはめるという。
フォルムを見せやすくするために、前半は白一色で統一、後半はそこにベーシックな柄(ストライプ、水玉、チェック、千鳥格子)を展開していました。
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「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦の奇妙な伝説
SPUR (シュプール) 2011年 10月号 [雑誌]
ついにッ!!ファッション業界にまで荒木飛呂彦が侵食しているッ!
荒木氏のグッチネタの漫画付録つき「SPUR 2011年10月号」は即完売ッ!
今やネットでもプレ値で取引されている状況…。
それに合わせて新宿グッチで行われている『荒木飛呂彦×GUCCIコラボ展』は毎日長蛇の列とのこと。
カルト的人気を誇っていた荒木先生の凄さも、ついに一般人にまで広く浸透した、といっても過言ではないィィィーッ!
というわけで、今回は知られざる荒木飛呂彦の伝説について語ってみたいと思います。
(まぁもう随分古い話だし、時効だろうと思うので…)
かつて荒木飛呂彦がジャンプ漫画賞の手塚賞を取ったときには、滅多に人を褒めることのない手塚治虫が、「こいつは、天才だ…ッ!」と語ったとかなんとか。
真偽はともかくとして、そんな逸話が色々あるわけです。
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キャッツ ツモリチサト(Cat’s Tsumori Chisato)猫と女性性
いつかは記事にしようと思っていた、キャッツ ツモリチサト!
ツモリチサトと言えば、日本独特の「カワイイ」を体現しているデザイナーの一人です。
すんばらしく凝ったプリントのスカートやワンピースなどが印象的。
(その実、シルエットはゆったりの物が多く、しかもスカートはウエストゴム物ワンサイズ展開ばかりという、太った方やおばさんにも優しい親切設計!(まぁ工賃落として値段安く設定できるメリットもあるんでしょうけれど…))
そしてなんといってもネコモチーフ。
ネコモチーフ財布とかは、サブカル系女子というか、もてない系女子というか、とにかくそういう層を超えて女子全般に大人気のようです。
ツモリ=ネコのイメージって結構強いんじゃないかと思います。
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クラシックスーツから見るメンズモード4つの分類
モードの世界でも、メンズではほとんどのデザイナーがスーツを作っています。
むしろスーツを作らないデザイナーの方が珍しい。
それはデザイナーたち自身が語るように、メンズ服には制約が多いこともあるでしょう。
しかし逆に自分はメンズを作るデザイナーは、スーツにこそ、その力量が出てしまうと考えています。
かつて一度紹介していますが、服飾評論家の落合正勝氏はメンズモードのデザイナーに対してこのように語っています。
「彼らは一見新しいスーツをデザインしているように見えるが、決してそんなことはない。クラシック、つまり英国のスーツを根底に、それをどんな風に砕くか腐心しているに過ぎない。砕くというと語弊があるかもしれない。新たなクラシックを構築しようとしているのだ」
「一流のデザイナーたちは、クラシックを学習し、学習の後に、それを元に服をデザインしている」
そこで今回はクラシックスーツの観点から見たメンズモードを分類してみたいと思います。
各デザイナーがクラシックスーツに対してどういうスタンスを持っているのか、
それを知ることによって、より理解が深まることもあると思うので。
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梅雨に生まれたその人へ
今日はある人の体験した話を書いてみたいと思う。
もうかなり昔のこと、今と同じ季節で、その日は土砂降りの雨だった。
その男は連れを送るために車を飛ばしていた。
丁度大通りを通過するときに、彼は反対車線の歩道に車椅子の少年がいることに気がついた。
車椅子の少年は雨合羽を着ていたが、土砂降りの雨の中にずぶ濡れでいたのだ。
どうやらタクシーを待っているらしかった。
彼は気になったものの、急いでいたのもあって通り過ぎた。
連れを目的地まで送りとどけ、帰り道。2~30分程過ぎた後である。
先ほど通った大通りを過ぎようとしたところだった。
そのとき彼は見つけたのだった。
まだ車椅子の少年が大雨の中でタクシーを待っていることを。
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広告の恐怖~アドバタイジングデザイン
デザインの中でも花形の広告業界、その広告デザインは、アドバタイジングデザインと呼ばれています。
今日はその広告の恐怖を書いてみたいと思います。
よく言うじゃないですか、ヴィトンのバッグとか持ってる女性は、ブランドに踊らされてるって。
でもそれ、じゃぁその発言する人はメディアに踊らされてないのでしょうか?
あなたは毎日シャンプーしていますか?
多分多くの人が、特に女性は毎日シャンプーするでしょう。
まぁ普通は最低でも二日に一回くらいは風呂入るでしょう。
逆に風呂もシャワーも毎日入らないっていう人は、不潔扱いされる。
でもこれって現代日本特有の潔癖症過ぎる習慣ということのようです。
海外では(先進国はどうだかしらんが)、そこまで清潔にしてる国の方が珍しい。
わずか数十年前は毎日じゃないし、風呂には入っても髪は毎日洗わなかったそうです。
それが瞬く間に潔癖症過ぎる価値観が正当化された。
これって、実は広告の力なんですね。
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恋人と親友のどちらか一人しか救えないとしたら、あなたはどちらを選択しますか?
心理学には有名な「トロッコ問題」というのがあります。
「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という命題です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C
今日はそれに似た問題について、考えてみたいと思います。
男性は女性から言われたと思って、女性は男性に質問したと思って一緒に考えてみてください。
あなたは、事故に合い無人島に取り残された親友(男性)と恋人を救出しに行き、偶然にも発見した。
しかしあなたのボートは二人乗り。
帰りの食料もギリギリの二人分しかない。
無人島にも食料はなく、残された方はほぼ確実に死んでしまうだろう。
どちらか一人しか乗せて帰れない状況におちいっている…。
この時、あなたは親友と恋人、どちらを救いますか?
リアルにそんな状況におちいったと思って、真剣に考えてみてください。
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5/8(日)恵比寿チャリティ・バザーのお知らせ
最近、自分にできることってなんだろう、と自問自答の日々が続いています。
こんな状況で、無力で何もできない自分に歯がゆい想いをしていました。
そんな中、ブロガー仲間の人たちが集まって、チャリティーバザーを企画してくれました。
こういうときにこそ行動力のある人たちは、本当に素晴らしいなと思います。
自分は本当にたいしたことはできないですが、そのチャリティーバザーにぜひ参加させて頂くことにしました。
微力ながら服を出品させてもらいます。
たいした服じゃないものからギャルソンまで色々出そうと思っています。
愛すべきファッションヴィクティム(服バカたち)も協力してくださっています。
もし出品、バザーに行きたいという方がいれば、ぜひぜひたいしたことじゃなくてもよいと思いますので。協力して頂けると自分としても嬉しい限りです。
主催者の方からのメール内容を許可を頂いて転載させて頂きました。
それではよろしくお願い致します。
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念スナップに参加しました!
ファッションブログ「念」で毎期開催されている企画、「念スナップ」に参加させて頂きました。
詳細はこちらを見てください~。
http://daywalker1.exblog.jp/12038125/
ハンドルネームも載っていないのですが、見ればすぐバレると思います…苦笑
今回テーマは「マイルーツ」ということで、元々仕立て屋の家で育った自分は真っ先にスーツを選んだのですが…。
そもそもスーツでスナップって場違いだし、綺麗に写真を撮るのは相当難しいし…
で色々悩んだのですが、結局スーツで参加させて頂きました。
今回二枚の写真を選んだのですが、企画者のdaywalkerさんとも相談した上で、念スナップには上半身の写真を掲載して頂きました。
daywalkerさんにも快く了承いただけていたので、
せっかくなので掲載されなかった全身写真の方をアップしておきます。
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