<関連記事>(2010/8/29追加)
クロケット&ジョーンズと三陽山長の革靴を比較してみた!
クロケット&ジョーンズと言えば、6万前後の中価格帯で最も人気の高い英国靴。
高品質とうたわれ雑誌でも特集されるなど、知名度やメディアの評価もかなり高い売れ筋商品です。
しかしそんな人気のクロケット&ジョーンズは、本当に良い靴なのでしょうか?
今日はそんな疑問を解析してみたいと思います。
先日新宿伊勢丹の靴売り場をのぞいていたら、クロケット&ジョーンズの靴を探している若い男性客と店員のやり取りに遭遇しました。
ところがその靴はあいにくサイズ切れだったようで、店員は代わりにほぼ同一デザインのグレンソンの靴をお勧めしてました。ところがその男性客は、「グレンソンなんて知らないブランドなんか欲しくない」とばかりに、露骨に嫌そうな態度を取ったんです…。
それを見ていて、ブランドネームだけで物を選ぶことがすごく滑稽に見えてしまったのです。
クロケット&ジョーンズは確かに人気のある靴ですが、実は見た目でわかる部分はそこまで手が込んでいないんです。
同じ価格帯ならグレンソン、サントーニ、三陽山長などのほうがはるかに手が込んでいます。これらの靴ブランドは、ソールはチャネル仕上げといって、ソールとアッパーの縫い目が見えないように伏せ縫いがされていますし、コバ部分も丁寧な丸みのある削りこみがされていて、それだけで高そうに見えます。
もしクロケット&ジョーンズと同じ見た目の作りこみでよいなら、4万円前後の価格帯の靴で、ロイドフットウェア、42ndロイヤルハイランド、アルフレッド・サージェント、リーガル社のジョンストン&マーフィー、チーニーあたりの方がコストパフォーマンスが高いと思うんですね。特にチーニーは今では各セレクトショップが別注をしまくっていて、シルエット自体も今風ですし。
靴の値段というのは靴の作りに反映されるのではなく、実は革質の違いだけという話を聞いたことがあります。であるならば、4万円前後の靴でも充分履き心地や使い勝手はよいと思うんですね。
さて、ここまでの話を読んで、「靴で重要なのは見た目の作りこみじゃなくて、中身の作りの方だ」と反論する方もいるでしょう。もちろん自分もその通りだと思うんですが、実はクロケット&ジョーンズの靴は、目に見えない中身の方も、必ずしも手放しでほめられるほど良いとはいえないようなのです…。
今から7年前の1999年4月号のブルータスで、靴特集が組まれました。その時、山田五郎氏と服飾評論家の遠山周平氏、日本有数の靴修理店の<ユニオンワークス>代表である中川一康氏の対談記事が掲載されたんですね。その中で中川氏はクロケットの靴とトリッカーズの靴を比べて、こうコメントしているんです。
「新品のトリッカーズってピンとこないんですよ。クロケットと比べたら、絶対負ける。でも5年後クロケットはダメになるかも。かなりケミカルな物を使っているし。けどトリッカーズは昔から改良されてないもんだから、5年後にはいい味が出る」と。
数々の高級靴の修理を行ってきた中川氏が、これだけハッキリとクロケットを指摘しているわけですから、それから先は推して知るべしと言ったところでしょうか。
実際自分はクロケットの靴を分解したわけではないですが、多分クロケットの靴は大量生産的な作り方で、余計な手間隙を抜いて作られているんじゃないでしょうか…?
確かにクロケット&ジョーンズには更に高品質のハンドグレードライン(8万円前後)もあります。しかし靴に8万出せるヤツなら、もうちょっと出してエドワードグリーンやジョンロブ、さもなけりゃ国内最高峰のギルド・オブ・クラフツを買う方がよっぽど賢いと思うのですが。
クロケット&ジョーンズ、決して悪い靴じゃないと思うんですが、雑誌で評価されるほどの必要以上に良い靴というわけでもないというのが、自分の感想です。
雑誌で書いてあることが全て正しいわけじゃないし、結局は自分の目で見て確かめることと、情報を取捨選択することが大切だと思うわけです。少なくとも雑誌の内容を鵜呑みにして、中途半端な先入観で物を選ぶと後悔することもあるわけですからね。
さて、こんなブログを書きつつも、クロケット&ジョーンズの靴を何足も持っている自分っていったい…(今日はこういうオチがついたか…笑)
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コメント
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表題に対して、結論をだされていない。情報に左右されることなく自分自身で決定することという内容で結論付けている。よって、記載されている情報こそ、紛らわしいものになっている。
ユニオンワークスはクロケットを販売していた経過がある。5年も持たないものを中川氏は販売していたのか?
あなた自身がエドワード、ジョンロブを所有されているのか?
結局、あなた自身がクロケットを所有しているのか?
もって、クロケットを大絶賛するつもりはありませんが、このような支離滅裂な情報こそ、靴を購入される方の妨げになるので削除してください。
> クリさん
結論を出すこと、私自身がどの靴をはいているのか、記事を削除しろと言われる筋合い、それらこそ的外れではないですか?
(記事自体に間違いがあるならもちろん記載を修正しますが)
しかしブログにも載せているリンク先でクロケットの比較記事も書いていますし、情報を判断するのは読者自身であるべきかと思います。
とはいえ納得いかないのであれば、書いておきますが、
クロケットはもちろんエドワードグリーン等もはいています。
あくまで個人的感想ですが、クロケットのスタンダードモデルは同価格帯の靴に比べて履き心地は良くありませんでした。
こんにちは
この記事、非常に興味深かったです。
必要に迫られて、まともな黒ストを物色しています。
イギリスの現地価格を考えれば納得の品質と言った所でしょうか。
悩みつつ……色々割り切って購入したいと思います。
”この記事役にたちました”の意味を込めてコメントさせて頂きます。
どうも説得力がないような…。
クロケットが五年でダメになるってのはありえないよ。
その記事を引用してることが、雑誌を鵜呑みしてることになると思うけどな。
それに、イギリスから買えば、半額近い値段で買えるから、たいして高いとも思えない。
一つ言えることは、自分が気に入って、足にあった靴を、愛情を持って履いていくことが大切ってことだ。
>確かにクロケット&ジョーンズには更に高品質のハンドグレードライン(8万円前後)もあります。しかし靴に8万出せるヤツなら、もうちょっと出してエドワードグリーンやジョンロブ、さもなけりゃ国内最高峰のギルド・オブ・クラフツを買う方がよっぽど賢いと思うのですが。
もうちょっと出したくないからハンドグレードラインなんじゃないでしょうか?
はじめまして
クロケット購入を考えている矢先にここのたどり着きました。
実際はわかりませんが、こう思い切った発言言える事が素晴らしいと思います。
何故ならすぐ批判する人が出てくるので。
参考にはなりましたw
できるなら、氏の所有している靴を公表していただけると
より説得力もあり、こちらもより参考になります。
これからも意見を述べてください。
大勢は結構見ているものですよ^^v
伝聞と憶測だけで情報を発信しない方が良いと思いますよ。
可能でしたら貴方の履きこまれた名靴を見せて頂きたいものです。
嘘を書いて製品を貶めるのは良くありませんが、個人的な感想をブログに書くことは自由だし、それを読者がどう捉えるかも自由です。
筆者はC&Jを何足か履き、恐らく他のブランドも色々履いた結果このような感想を持ったのでしょう。これはレアな感想かもしれませんし、反対に割とみんなそう思ってるのかもしれません。
かく言う私も、C&Jを4足履いて、この筆者と似たような感想を持っています。
車や食べ物と同じように、靴にも人それぞれ好みがあります。
自分の目で見て確かめて、自分が納得できると思ったものを買えば良いと思います。
既成靴に対して良いの悪いの言うなら、オーダーすればいいのに・・・
150年近い歴史を持つ老舗ブランドを一言の元に良いだの悪いだのカッコつけて論評してる時点であなたイケてない。
たまたまあなたの足型に合わないだけかもしれない。だってあなた、既成靴買ってんだもん。
c&jを何足も所有してわかってきたのですが、自分に木型が合ったものであれば、価格は充分に満足できる一品と思います。フィッターさんの知識で購入後のブランドイメージが変わるかもしれません。某百貨店購入ハンドグレード品より、ラストを熟知されてる方に奨めていただき取寄せたスタンダード品のほうがオーダーメイドのように秀逸なはき心地です。
中途半端に、自分の目で~とは書かない方が良かったですね。
揚げ足をとるばかりで自分からは何にも発信できない人がわいてしまうから。
私はあなたの意見に賛同します。
何故か、その理由もハッキリと言いましょう。
上のコメントでああだこうだ言っているような愚者に対して。
クロケットの靴は単純に出し縫いが下手です。
ウエストが太めのラストに対し非常に縫いをせめているため、
靴によっては出し縫いの糸がすくいの糸を切ってしまっている
こともあり、これはすなわち靴として欠陥品です。
このような靴を流通させている時点でクロケットはよくありません。
職人にもよるでしょうが、ではその職人を雇っているのは何社でしょうか。
最後にもう一度はっきり言いましょうか。
クロケットの靴は欠陥品です。
上記のように、通ぶった意見言って酔う人いるんですよねぇ。
持ってるかどうかもわからない。
批判だけで、自分が持っているかも述べていない。
いるんですよね。僻みだけで生きている人。
もし一つ同調するなら、一つずつ回答したらいいという所か。
まだまだコメントが付きそうです。
いつからこの国は自分の意見を言っちゃいけなくなったのかね?
主はただご自分の意見を書いておられるだけ。
内容も一般常識的におかしいところはないと思います。
「自分はそう思わない」という人は、主のようにフツーに意見を書けばいいだけじゃないの?
>貴方の履きこまれた名靴を見せて頂きたいものです。
アホか?
実際自分はクロケットの靴を分解したわけではないですが、多分クロケットの靴は大量生産的な作り方で、余計な手間隙を抜いて作られているんじゃないでしょうか…?
分解するほど靴にたいして知識をお持ちなのか?多分てことは適当なことを言ってるんですね?笑
読む限り煽ってるところもありますよね。
思い込みは強いかなと感じます。
C&Jのハンドグレードに関して言えば、履き出して8年目になるが、革の劣化は見られずく、エイジングも良好。
マテリアルは、JLには劣るが気になるほどではない。EGとは別物の感。
ただし、「少々草臥れた」と思ってからが長い旧Church'sのような粘りはない。
大振りで美しく、普段使いには大変良い靴と思う。
C&J8、JL4、EG1、Church's10を履き比べた実感。
興味深く読ませてもらいました。納得出来る部分も沢山ありました。
私も靴が好きで色々な物を履いてますけど、何がいいのかは個人の
決める事で「どこどこの靴が悪い・良い」とか決めるの自体がナンセンス
だと思います。
作りがいいとされているから、革が好みだから、ブランドが好き、
見た目の形が好き、長持ちするから、足の形としっくり来るから…
どれも真っ当な理由だと思います。全員が全員、ユニオンワークス的な
発想で靴を欲しがっているわけでもないので。
ブランドで選んでいる人を滑稽と嘲笑う半面
「雑誌にこう書いてありました」では、それまた私の感覚では滑稽です。
UWの中川氏の発言が後ろ盾になっているのでしょうね。
この内容で上位表示されていることを恥ずかしく思うべきですね。
ログを確認したところ、別人の振りをした同一人物による荒らし行為がッ継続的に行われており、暫くコメント欄を閉鎖します。
上記含め一部の誹謗中傷コメント等は削除させて頂きました。
コメント欄を開放していたのは、建設的な意見交換ができるかもしれないと思っているからですが、実際には揚げ足取りの詭弁や、荒らし行為が行われることが多く残念に思っています。
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