オールデンのコードバンは本当に良い靴なのか?


 

オールデンといえばコードバン、コードバンといえばオールデン。

雑誌「Begin」などで絶賛され、もはやオールデンの代名詞的存在のコードバン(馬革)ですが、今日はその辺を鋭く切り込んでみたいと思います。

コードバンは繊維が緻密なため丈夫で、独特のシワの入り方と艶感が売りです。ただ希少なため値がはるというのはあります。
しかし雑誌には余りかかれていないのですが、実はコードバンという素材には、カーフ(牛革)に比べて極端な欠点があるのですね。


コードバンの3つの欠点

欠点その1

一つは多く知られているように、水に弱いということ。

雨などに濡れるとそこが火ぶくれしたみたいになってしまい、多くの人たちがオールデンのコードバンを雨の日には履かないようにしているようです。ハッキリ言ってコードバンの靴を履いた日にゃ、トイレでしずくまで気を使うハメになるでしょう(笑)

欠点その2

もう一つ、実はカーフはコードバンに比べて傷がつきにくい素材…、逆に言うとコードバンはカーフに比べて傷がつきやすい素材だということだそうです。

欠点その3

それと最後に、上記二つにも関係してくるのですが、コードバンは繊維が緻密なゆえに、染色しにくい素材なのだそうです。染色しにくいということは、逆に言えば色落ちもしやすいということにつながると思います。
色の浸透しやすいオールデンのコードバン専用の靴クリームもあるほどです。

実際オールデンのコードバンを手にとって見ると、黒はともかくとして茶色の物は、一足一足色あいが微妙に違っていたり、一足の中でも色むらのある部分があったりと、カーフならクリア出来る一定水準がコードバンでは通用しないのです。

自分もコードバンのベルトや財布を使っているのですが、やはり薄い色は段々色ハゲしてしまう部分があり、独特の光沢感とか言ってる場合ではなくなってしまいました(苦笑)

もしコードバンが本当にカーフよりも優れただけの素材なら、どの高級靴ブランドでもコードバンを扱うことでしょう。
色はげ、色落ちはオールデンのコードバンの宿命なのかもしれません。

それでもコードバンを買う理由

さて、ではオールデンのコードバンは必要ないか?といわれると、そうではないと思うんですね。

世の中には酔狂な人もいて、オールデンのコードバンを50足以上持ってますと自慢げに語る人もいるのですが、でも実はオールデンのコードバンはそういう人向きの靴ではないんじゃないだろうかと疑問に思うこともあります。

友達がたくさんいることを自慢するよりも、その友人といかに深い友情で結ばれているかの方が大切なはず。そして友人だって人間だから一つや二つの欠点はあるものです。
でもその欠点があるからといって、友情にひびが入るわけではない、むしろ欠点があるからこそ変わらぬ友情をはぐくむことが出来るのではないでしょうか?

オールデンのコードバンは、そんな深い友情を与えてくれる素晴らしいアイテムではないでしょうか。長く付き合ってみて味のわいてくる深い友人みたいな関係。あなたが友情を注げば、オールデンのコードバンはそれに答えて深い友情を約束してくれるのではないでしょうか。

さて、では自分はというと、オールデンのコードバンは全然好きじゃないですね…。
だって品質に比べて値段が…(以下略)

実生活においても友人の少ない自分ですが、お洒落においても深い友情を育むのは難しいのかもしません(苦笑)

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コメント

  1. sunemihouse より:

    自ら所有せぬ靴を語らぬ方が良い。

  2. alceste より:

    > sunemihouseさんへ
    三陽山長とクロケットの比較記事のコメント欄でも話しましたが、こちらでも記述しておきます。

    確かに実際使用している方が説得味はあるでしょうが、私は持っていない靴について語るなとまでは思いません。
    しかしあなたは持っていない靴についても私のブログのコメント欄で批判していますよね。やはり自分自身で自分の語るルールを守らずにいるのは矛盾していると思います。

    ちなみにオールデンについては私はこの記事以前も所有していましたし、実際今も所有しています。こちらの古い記事しか読まれない方も多く誤解されていると思いましたので追記しておきます。

  3. alceste より:

    ログを確認したところ、別人の振りをした同一人物による荒らし行為がッ継続的に行われており、暫くコメント欄を閉鎖します。
    上記含め一部の誹謗中傷コメント等は削除させて頂きました。
    コメント欄を開放していたのは、建設的な意見交換ができるかもしれないと思っているからですが、実際には揚げ足取りの詭弁や、荒らし行為が行われることが多く残念に思っています。

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