他人の一言でお蔵入りの服…


先月も休日出勤、徹夜作業と中々忙しい毎日でした…。

といっても、そんなものは日常茶飯事。SEにとってシステムが障害を起こせば、3日完徹なんて当たり前…。
なんで当然体を壊す人も多く、中には精神まで壊してしまう人もいます(泣) かくいう自分も最近あまりに体調が悪く、もう限界を突破、ロケットダイブまっしぐらです(笑…もう笑うしかない)

で、少し前の話になりますが、休日出勤は私服OKなので、気分転換のために少しすっきりした服装で出社しました。ギャルソンの黒パン(側章部分のみラインのように白のメッセージが入ったデザイン)。これに白シャツ、黒地に白ラインのニットベスト、黒白のコンバース。後は白ステッチの黒JK。オール白黒の着こなしで、わかりやすいといえばわかりやすい格好です。

ところが会社に着いて、同僚の女性が一言、

「今日のパンツはジャージですか?」

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世紀末のモードはどこへ消えた?


20世紀末、およそ98年~2000年はメンズモード界が爆発した時期だったと思います。

今じゃ信じられないかもしれないけれど、モードが隆盛を極めたいい時代もあったんです…。

まずコムデギャルソン・オムプリュスは、ライフワークともなりえる、表裏逆のシームが表に出たデザインを発表。爆発的人気で、立ち上がり(新作初回発売日)から全ての商品がほとんど完売するほどの勢いでした。

バーニーズニューヨークなんて、プリュスコーナーが何もなくなってしまうほどだったとか…。(ちょっと大げさか笑) とにかくあの頃はギャルソンなどの立ち上がり待ちに行列ができるくらいの人気でした。

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宮部みゆきの「火車」を読んで~カード社会の抱える矛盾~


火車 (新潮文庫) 火車 (新潮文庫) 宮部 みゆき新潮社 1998-01
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十代の読書家時代から一転して活字嫌いになっていたのに、最近珍しく読書熱が再発。

そこで宮部みゆきのベストと名高い「火車」を購入し、…なんと一晩で読破してしまいました。(若いなぁ)

クレジットカード社会、消費者金融、ローン地獄、自己破産という現代社会の抱える暗部をえぐる、松本清張ばりの社会派ミステリー。

といっても巷で絶賛されているほど面白いかというと個人的には微妙でした(笑) 正直85点くらい。ただその借金に追われる人々の心情を描くリアリティに、胃の腑に鉛をぶち込まれるようなじっとりした重さを感じさせられました。

あらすじは以下の通り。

「主人公である休職中の刑事は、親戚の男性に頼まれ、突如失踪した婚約者の行方を探すことになったのだが…。実はその彼女は過去にカード自己破産暦があった…。捜索を進めるうちに徐々に浮き彫りになってくる容疑者となる女性像…、そこには自己破産者の凄惨な人生が隠されていた…」

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クロケット&ジョーンズは本当に良い靴なのか?




<関連記事>(2010/8/29追加)
クロケット&ジョーンズと三陽山長の革靴を比較してみた!

クロケット&ジョーンズと言えば、6万前後の中価格帯で最も人気の高い英国靴。
高品質とうたわれ雑誌でも特集されるなど、知名度やメディアの評価もかなり高い売れ筋商品です。

しかしそんな人気のクロケット&ジョーンズは、本当に良い靴なのでしょうか?
今日はそんな疑問を解析してみたいと思います。

先日新宿伊勢丹の靴売り場をのぞいていたら、クロケット&ジョーンズの靴を探している若い男性客と店員のやり取りに遭遇しました。

ところがその靴はあいにくサイズ切れだったようで、店員は代わりにほぼ同一デザインのグレンソンの靴をお勧めしてました。ところがその男性客は、「グレンソンなんて知らないブランドなんか欲しくない」とばかりに、露骨に嫌そうな態度を取ったんです…。

それを見ていて、ブランドネームだけで物を選ぶことがすごく滑稽に見えてしまったのです。

クロケット&ジョーンズは確かに人気のある靴ですが、実は見た目でわかる部分はそこまで手が込んでいないんです。

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女性専用車両について


自分の通勤路線にも女性専用車両ができて、一年ほどが立ちました。

始めの頃こそ間違えて乗ってしまって恥かしい思いもしましたが(笑)、今ではだいぶ定着してきたのではないでしょうか。

しかし、なんと世の中には女性専用車両反対派というのがいるらしい…。何でも男性差別だ!とか不便だとか。

女性専用車両反対派は男性専用車両を作れとでもいうのでしょうか?非常にナンセンスな話に感じます。

男女平等というのは性差をなくすということではなく、男女の性差を意識して、お互いを尊重することだと思います。だから男女同権というのは違うんじゃないかと思ってしまうんですね。

ましてやSEなんて仕事してると、月300時間勤務とか3日貫徹なんて珍しくないので、女性には向かない仕事だとすら感じてしまいます。(すいません) それにやっぱり男にはもっと強くあって欲しいわけです。

男は辛くて当たり前。男の美学はやせ我慢(笑) これです。

男性より背の低い女性にとっては、満員電車そのものが苦痛だろうし、単に痴漢対策というだけでなく、女性専用車両の意義は大きいはずです。(まだまだ改善の余地はあるとは思いますが) というわけで、自分は女性専用車両に賛成です。

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クールビズの是非


今年もクールビズの季節がやってきました。

うちの職場も去年から導入されましたが、実際にはスーツじゃなくてだらしなくなった人と、逆に変に気張りすぎた人と極端に分かれてしまった気がします(笑)

クールビズという発想自体には賛成です。

地球温暖化、今や東京砂漠を地でいくわけで、シャレじゃなく死人が出ます…。

人前で上着は脱がないのがスーツのルールだとか言ってクーラーガンガンにつけるオッサンは、ひざ掛けまで使ってる冷え性女性への配慮が足りなさ過ぎる!環境にも無関心ですか?

そりゃスーツの着こなしは大切です。でもこの亜熱帯化した東京で、気候も湿度も違う欧米のルールを無理やり踏襲するのはどうかと思うのです。見た目の紳士を追及するよりも、心も紳士的であって欲しいわけです。

ただ、スーツ反対かというとそういうわけでもない。

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洋服の左右対称について


洋服の縫製の良し悪しはどこで見分けるのが良いのか?

色々見分け方がありますが、その一つに「作り手が最も難しいと思う部分をチェックする」というのがあります。スーツの上着なら「アームホールや肩周りの立体感を確かめる」とか、「エリののぼり具合やフィット感を確認する」とか。

ところがそんなマニアックなところでなくても、もっと簡潔な部分で、ベテランのスーツ職人でさえ作るのが難しい部分があるんです。

それは洋服を左右対称に作るということ。

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「脱オタクファッションガイド」を読んで


脱オタクファッションガイド 脱オタクファッションガイド 久世オーム社 2005-10-26
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「脱オタクファッションガイド」という本が出版され、増刷につぐ増刷でかなり売れている様子。前々から気になっていたので買って読んでみました。

「脱オタクファッションガイド」は、同名のファッション初心者向けサイトを元にした、初心者向けファッション指南本です。

コンセプトはずばり、「脱オタしてこざっぱりした服装になり、女の子にモテたい!」です(笑)

初っ端からマンガによる解説で、アキバ系オタク青年がファッションに目覚めていく過程が書かれていたり、豊富なイラストとわかりやすい章立てでファッションの初歩から丁寧な説明がされています。かつてこれほどファッションを全く知らない人に向けて書かれた本があったか?というほどの親切さです。

実は初心者向けのお洒落指南本というのはほとんどないわけで、そういう意味でもこの本は貴重だと言えます。ファッションど素人がお洒落に目覚める手始めには、お勧めだと思います。

しかし、実際この本を買ってまでして、初心者のお洒落に役立つか?と言われると、実は微妙なところも多いと思うのです。

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メイクアップ~化粧品の不思議


男の知らない女の世界、そんな数ある未知の領域の一つが化粧品ではないでしょうか。今日はメイクの不思議にせまってみようと思います。

なぜいきなり化粧について書こうかと思ったのか、実は最近「湘南乃風」の「純恋歌」という曲を聴いて、その歌詞の内容にあまりに納得がいかなかったんですよ。というのもその歌詞の中に、「ケンカした彼女と仲直りするために、パチンコの景品の化粧品をとってきてプレゼントした」というくだりがあったわけです。

しかし実際そんなもんもらって喜ぶほど、世の女性は無神経ではないはず。

女性にとって化粧とは、ファッション以上に神経を注いでいるもんなんです。その女性の気遣いに男性はあまりに無関心すぎると思うんですね。

「いやいや、プレゼントは気持ちの方が大切だろ」と言う人もいるかもしれませんが、むしろパチンコの景品でご機嫌をとろうとするようなセコイ男の行動は、自己満足の押し付け以外の何物でもないでしょう。

プレゼントは、本当に相手ことをよく考えてあげることが最も大切なのです。よく知りもしない化粧品をプレゼントすることが、いかにいい加減な考えかを痛感すべきではないのでしょうか。

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洋服は使い捨てられるのか?


自分は食にそれほどこだわりのない方ですが、箸(ハシ)にはすごくこだわりがあることに気がつきました。

長くて四角のこげ茶の木製箸じゃないとどうもしっくりこないのです。たまに旅館なんかで丸い短い箸出されると、妙に居心地が悪い気分になったりして。

ところがそんなこだわりある自分でも、昼間に会社で弁当食べるときには当然のように割りばし使ってるわけですよ。割りばしは消費社会を象徴するように、使い捨てが定着しているものなんですね。誰もそれに疑問を抱かないくらい、当たり前のものなんです。

そしてファッション業界にも今や使い捨て感覚は入ってきている気がします。

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