小説や映画など、全てのクリエイションにとって、リアリティとは必要不可欠な要素です。
ホラー小説で超有名なベストセラー作家のディーン・R・クーンツは、その著書「ベストセラーの書き方」でこう述べています。「小説に最も大切なのはリアリティである」と。
彼は自著で現代日本の京都を舞台にしたとき、そこに走るタクシーのペイントラインの色まで調べるために、わざわざ日本に取材にくるほどリアリティを重視していました。ちょっと異常なくらいですね(笑)
「ジョジョの奇妙な冒険第4部」に登場する漫画家の岸部露伴は、同じく「作品を面白くするのはリアリティだ」と断言していました。
この台詞の元になっているのは、多分アントン・チェーホフの戯曲「かもめ」でしょうか。そこに登場する売れっ子戯曲家が、リアリティを作品に生かさなければならないというプレッシャーに追われていることを独白するシーンがあります。この台詞はチェーホフ自らの心情を語っていると言われています。
作品を作る人間が、そこまでリアリティにこだわる理由は、リアリティが作品を面白くし迫力といろどりを与えることを知っているからです。例え絵空事を描いたファンタジーだとしても、いやむしろ絵空事だからこそ、リアリティが生きてくる。逆に言えばリアリティの欠落した作品ほどつまらないものはないのです。
しかしそのリアリティは、小説等だけに含まれるものではなく、全てのデザインにも同じことがいえると思います。それはファッションも例外ではない。ファッションにおいてもリアリティは重要だと思うのですね。

