今回は前回「情熱大陸/green 大出由紀子~ファッションデザイナーという職業の疑問」の続きです。
さて、大出さんは何故ファッションデザイナーではなく、「洋服屋」を名乗るのでしょうか?
ファッションデザイナーとは映画で言えばプロデューサー的立場でしょうか。だからパターンが引けないからダメとか、デザイン画さえ書いてないとか、…必ずしもそういう技術的なことだけでは判断できない。結果的に素晴らしいデザインを作り上げられるなら、どんな体制だろうがかまわないと言えます。
常に流行を意識して、新しいものを生み出していくクリエイティブな職業…というのが、大方のファッションデザイナーのイメージでしょうか。
もちろんデザイナーズブランドとテーラーとは違うものです。が、同じようにファッションデザイナーと洋服屋も違うものです。違う物ですから、わざわざデザイナーが職人を名乗る必要はないわけです。(大出さんは明らかに職人的な意味合いで、「洋服屋」という言葉を使っていると思うので)
ところが大出さんはデザイナーではなく、わざわざ「洋服屋」と名乗っている…。
それは自信や自負心からくるものだけでなく、実は「挑戦」的な意味合いも多分に含まれているのではないか…というのが、今回のブログを書くきっかけでもありました。
洋服屋を名乗る以上、背負わなければいけない物があるはずです。そうでなければ、デザイナーに対しても、本当の洋服屋に対しても、失礼な態度となってしまうでしょう…。
「命懸けで洋服屋やってます」と言っておいて、テーラーとは比べないでくれ…というのも変な話ではないでしょうか?逆に彼女は比較されることを自ら望んでいるようにさえ思えるのですね…。