ニュースになり、各ファッションブログが取り上げてますが、
H&Mとコムデギャルソンのコラボが決定したようです!
すごい大ニュースだと思うのですが…、
しかしこれ、昔ながらのギャルソン好きにとっては、ありえない話なんじゃないでしょうか…。
H&M=コム・デ・ギャルソンが、今秋日本上陸のH&Mとコラボレーションへ―共同通信PRワイヤー
http://prw.kyodonews.jp/open/nfrelease.do?r=200804035462
今秋日本上陸のH&M、次なるコラボ相手は「コム デ ギャルソン」 ―MODE PRESS
http://www.afpbb.com/fashion/2799284
以下、川久保玲氏(コム・デ・ギャルソン)のコメントを抜粋してみます。
「私は常にクリエーションとビジネスのバランスに興味がありました。
双方のバランスをとることは一種のジレンマですが、いつもクリエーションを最優先としてきました。
H&Mとのコラボレーションは非常に魅力的な挑戦です。
究極までクリエーションとビジネスの両方の折り合いをつけることを試みるチャンスなのですから」
このコメントを見て、驚いてしまったのは自分だけでしょうか?
「PLAYラインは、なんなのよ!? アレはクリエーションなんか微塵も無くて、バキバキの金儲けラインだろ~」と。
今までだって充分ビジネス優先してきてたじゃないですか~ッ!
レディースラインは未だにギリギリがんばってるのかもしれませんが、メンズラインはひどいもんでしょう。
特にコムデギャルソン・オムプリュス・エバーグリーンなんて復刻ラインは、昔のクリエイションでもう一儲けしようという、全くクリエイティブじゃないラインでしょうがッ!(怒)
いったいどの口が、「クリエーションを最優先としてきました」とかふざけたこと言ってんだろうかと思ってしまいます。
本当にクリエーションを最優先しているなら、逆にH&Mなんかとコラボしたりするはずがないんですよ。
昔のコムデギャルソンからは、ちょっと考えられない行為なんじゃないでしょうか…。
ここからはメンズに限った話になりますけど、
昔のコムデギャルソンには気概があった…と思うのです。
毎回のコレクションが、着る者へ挑戦状をたたきつける様な迫力に満ち満ちていた。
ショップの雰囲気も、売ればいいというだけでなく、ちゃんとお客を育てようという強い信念みたいなものを感じました。
でも今のコムデギャルソンは、まるで怪しい自己啓発セミナーみたいなものに見えてしまいます。
服について無知な人を連れてきて、洗脳するような。
ギャルソンというネームバリューを切り売りして、ノークリエイションな服の価値観だけを高く見せて売っている。
もちろん、企業だからビジネスを優先することは当然なんだとは思うんですよ。
でもていたらくなクリエイションにビジネス的な成功を意識しすぎた物作りばかりが鼻に付く。
そう思われてしまっても仕方ないほど、今のコムデギャルソンからは魅力が失われてしまっているように思えてしょうがないのです。
これってオッサン特有の「昔はよかった」発言でしかないのでしょうか?
それとも共感してくれる人も結構いるのでしょうか?
H&Mとコムデギャルソンのコラボを聞いて、色々考えてしまう自分でありました…。
しかし、それはそれとして、H&Mとコムデギャルソンのコラボが発売されたら、
自分もまず100パーセント、真っ先に買いに行ってしまうとは思いますが…(爆)
H&Mとコムデギャルソンのコラボに動揺した!
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コメント
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ミーハー君が「これギャルソンなんだ!」なんて言いふらしても、
広い心で聞いてあげられるかが試される試練です。
お洒落の神様も粋な事をしますね!
ある地方のギャルソン等を扱うショップの店員が、「ギャルソンは、ギャルソンという名の宗教の一つだ。」と断言してました。売る側が客に漏らして良いセリフとは思えないですが・・・確かに最近?(結構前から?)のギャルソンはブランドネームが独り歩きしている感じは否めないですね。
そういえば昨年の夏、ギャルソンのポロシャツがバカ売れしてましたね…。
ギャルソン着ないんで詳しいことはわかりませんが…。
ギャルソンの人気は若い人から年配の方まで幅広くすさまじいですよね。 確かにプレイやエバーグリーン、ジュンヤなんかもメンズに関しては着やすい服は多いとは思いますが、そうはいってもコレクションブランドとしてここまでポピュラーなブランドも珍しいような気がします。
しかしそこは会社としてのビジネスの上手さなのでしょうね。 たしかに最近のギャルソンはビジネス路線に突っ走っている感も否めませんが、モノ作りのあとにあるビジネスをきちんと考えているということは、評価をしてあげても良いような気もします。 特に日本のブランドは「クリエーション」という言葉に乗っかりすぎて、上手く商売を広げていけていないところが非常に多いと個人的には思いますので。
うーむ、難しいですよね。。クリエーションとビジネスの両立って。
コメントの返信です。
> !!さん
ギャルソンネームに飛びつく若い人はいるでしょうけれど、実際のコラボデザインがどうなるかは難しいですよね。すごいどうでもいいデザインだったりしたら、意味ないし、無駄にギャルソンロゴ連発しそうでちょっと心配ではありますが(苦笑)
> yyyさん
自分も昔、店員さんから「「同じ物でもギャルソンだから買う」というお客さんが多いんですよ」と聞きました。自分はかなり引いたわけですが、でも当時はそれだけギャルソンのブランドネームに威力があったってことなんでしょうね。
川久保玲はブランディングがとてもうまい経営者ですから、未だにそのブランドネームの威力があるのかもしれません。
> ゴリポンさん
それはPLAYライン(廉価ライン)の物だと思います。相当売れたみたいですから、去年の夏は色んなところでPLAYのポロシャツ着ている人を見かけましたね~。
> cy09さん
仰るとおりだと思います。ビジネスとクリエイションの両立という意味では、ギャルソン(川久保玲)の手腕はとても優れていますよね。
デザインはよいのに、宣伝力が無かったために消えていったブランドの多さを考えると、ビジネスの両立の重要性をとみに感じます。
ただ最近のギャルソンは、明らかに過剰にブランドネームの叩き売りをしているところに、かつてのファンとしては悲しい物を感じてしまいます。
ここ最近のギャルソンってコラボ、コラボ、コラボ・・・
もう、コラボで+何割増の値付けにはうんざり。
また、店員もそこをアピールしちゃって、こっちの
消費意欲を削ぐんだよなぁ・・・
ま、中にはいいのもあるけど、もういいや。
着やすさとクリエイションのバランスが絶妙だった
オムの田中啓一が懐かしい・・・
田中 啓一のオム、かっこ良かった。
変わってから買わなくなってしまったけど。
ギャルソンもビジネスを成功させるのに必死って事でしょう。
確かに今にして思うと田中オム時代はよかったなぁと思ってしまいます。
当時は売上げとか川久保玲的には納得いかなかったのかもしれませんが、今のオムのやや凡庸なデザインと低品質は残念でしょうがないです。
田中HOMMEはPLUSの過去落ちデザインでしかない!
結局GARCONSの前衛的なデザイン創作について行けず、消えていった感が否めない。
> Visual Devilさん
さて、今も昔もオムは前衛的デザインがテーマではないと思います。
現在のように品質悪くデザインも良いとは言えない状況では、やはり過去の方がよかった…という郷愁の念にかられても仕方ないのではないかと思います…。