はてなアンテナに見る、ファッションブログの限界

Tweet

衣食住といいますが、ファッションはその中でも一番あとまわしにされている気がします。

とはいっても、アパレル産業は絶えず流行を生み出す巨大産業ですし、本屋に行けばファッション雑誌が腐るほど平積みされています。特に女性にとってファッションは、ダイエットやグルメと同じ、もしくはそれ以上の重要な要素でしょう。

ところがネットでのファッションの影響を考えると、実はそれほど普及していない…というか、大分遅れている気がします。
しいて言えば、ユニクロがネットを使った広告を率先してやっていたり、ストリートスナップサイトが大人気を博していたりといった程度。
情報系として活用できるサイトはあるのですが、それもまだまだ少ないのが現状だと思います。

ネットの世界では、ファッション業界が一歩出遅れているという感じでしょうか。
そしてまた、そのせいなのかどうか、ファッション関係のブログも、他の分野のブログに比べるとかなり貧弱であるといわざるを得ないようです。

ということでいよいよ本題。
今回、新着情報を教えてくれる「はてなアンテナ」の登録数から、ファッションブログの影響度を確認してみました。


はてなアンテナの登録数を確認すると、１００を超えているファッションブログはたった一つしかありませんでした。
ファッションブログに限っていえば、知らぬ者なきアルファブロガーdaleさんの「Elastic」です。
Elastic
http://a.hatena.ne.jp/include?http://taf5686.269g.net/

登録数４００弱は、他のファッションブログをぶっちぎりで引き離しているすごい数です。
毎日更新というはなれワザの上に、考察系と情報系を合わせた記事。
その上ライブドアニュースに取り上げられているという、最も読者層を得ているファッションブログだと思います。

しかし一般に言われるアルファブロガーという人達のブログは、はてなアンテナ登録数が数千に及んでいる人たちも多いわけで…。
それを考えると、ファッションブログでNO.1のブログでも、登録数４００というのは、かなり少ない数なのかもしれません。

これはElasticの内容がどうこうの問題ではなく、ファッションに話題を限ったブログでは、これが限界値なのではないか…と。

単に、はてなアンテナがファッションに関して弱い、というわけでもないようです。
同じようにライブドアのRSSリーダー（livedoor reader）でも登録数を確認できるのですが、多少ライブドアリーダーの方が登録数は多いものの、やはりはてなアンテナと傾向は似ていました。

はてなアンテナの登録数が５０以上のファッションブログも下記のものだけでした。

ファッション流通ブログde業界関心事
http://a.hatena.ne.jp/include?http://dwks.cocolog-nifty.com/fashion_column/

Fashion Blog
http://a.hatena.ne.jp/include?http://www.fashion-j.com/mt/

お洒落ビト目撃ブログ
http://a.hatena.ne.jp/include?http://ashimai.jugem.jp/

SUKEBENINGEN-DEUX
http://a.hatena.ne.jp/include?http://d.hatena.ne.jp/sukebeningen/

コヤジ通信
http://a.hatena.ne.jp/include?http://avant.mo-blog.jp/private_room/

（もしかしたら調査が足りないだけで他にもあるかもしれませんが、とりあえず色々調べた中ではこれだけでした）

人気ブログランキングなども確認したのですが、上位に入っているのは大概が紹介アフィリエイト系のブログばかりで、情報や考察を書いているブログはほとんどありませんでした。
（なぜアフィリエイトブログが上位に食い込むのかも、よくわからない不思議な現象です…）

何かと話題になり影響力があると言われているファショコン通信系ブログも、登録数３０を越えるものはひとつもありません。

ＷＷＤにも紹介された「コソの出来事 2.0」や「yoshuaのウェブログ」も登録数はそれほどではありません…。

こうして調べてみると、ファッションブログ自体の脆弱性を感じますね…。
すごく丁寧な考察を書いている素晴らしいファッションブログでも、その影響度はそんなに高くない…。

ファッションブログはなぜかコメントでファッションオタクに粘着されたり、２ちゃんに晒される率が高い気がするんですが…。
ファッションブログは労多くして実り少なしを地で行く感じがします。

ネット上ではまだまだファッションというジャンルが弱いということなのかもしれません。
ファッションブログの限界ということを考えると、ちょっと切なくなってしまう自分でした…。