1月2日、池袋西武によったあと、新宿伊勢丹の初売りに行ってきました。
なんじゃ~? この人ごみは~っ!
とにかく人の波というより、まるで人が虫のように服あさりをしている光景に、ぐったりしてしまいました。
しかしセールっていうのは、普段買物をしているのとは違った人種が集まっている気がしてなりません。
普段は全くこないくせに、セールのときだけやってきている人も多いんじゃなかろうか?(←自分のことは棚に上げてます…笑)
そんなこといいつつ、ちゃっかりクロケット&ジョーンズのブーツと、以前シップスで購入したパーカーの色違いのピンクを買ってしまいました(笑) すいません。
ところで初売りといえば福袋。今日は服飾における福袋について考えてみたいと思います。
洋服といえばサイジングが命。普段服買うときに、試着せずに購入する人なんてまずいないはず。
なのにそんなアパレル業界でも、なぜか福袋やってるところが多いのが不思議です。そのうえ、その福袋を並んでまで買う人が多いらしいのです。
一応サイズわけされてるけど、そんなん着てみないとわからんじゃないですか。福袋だから当然返品不可だし。
オマケに何が入ってるかわからない恐怖感…。
実際福袋で大失敗した、全然使えない物が入っていたという話は多い。かなりリスクのある賭けみたいな物なんですよね。
にもかかわらず人気ブランドの福袋は飛ぶように売れている…。ここまでくるとアパレル七不思議のひとつですよ。
せめて失敗しない福袋選びというものはないのか、考えてみました。
まず、普段セールを行っているブランドの福袋は危ない。何しろセールでも売れなかった、先々シーズンの売れ残りを詰め込んでいる可能性が高いからです。
大体福袋なんて、「何万円分相当の品」といえど、結局は売れ残り品のかき集めですから。普段セールを行っているブランドは危険性が高いわけですね。
もう一つデザイン過剰なブランドの福袋は危ない(笑) 何しろ元々デザインで売っているデザイナーズブランドでも、特にデザインの派手なブランドは、危ない商品が福袋に混入されている可能性が少なくないわけです。
実際はやってないですけど、もしギャルソンやヨウジで福袋やってたら買いたいと思いますか?(笑)
ちなみに、この二つの危険性を見事に満たしているのがヴィヴィアン・ウェストウッドの福袋ですよ、母さん!(笑)
ヴィヴィアンの福袋は危ない危ない。何が入ってるかわからないんですから、着られる服が入ってない可能性だって大いにあるわけです。そんな犠牲者の叫びが各掲示板で聞こえてきています…。
逆に先の二つの危険性を見事に回避しているブランドをあげると、ポールスミスでしょうか?
まずポールスミスはほとんどセールを行いません(メンズに限った話ですが) そして普段からちょっとデザインが入ったベーシックなアイテムが多い。当然福袋に入れる物も売れ残りといっても、使えそうな物が多いと思われるんですね。(あくまでも…)
実際今までの実績を見ても、2万円の福袋に5万の黒や茶系のレザーダウン他数点入っていたりと、かなりお買い得度が高いのも魅力です。といってもいつもいつも良い物が入っているとは限りませんが。
オマケにもし中身が気に入らなかったら、オークションで売却している人も多いようです。というよりそもそも福袋をオークション売却目的で買う人が多いみたいですね。オークションでは若い人の小遣い稼ぎ的に、1~2万円くらい高値で売れてしまうことも多いようです。
ちょっと変な気もしますが、これがネットの発達した、今の福袋とオークションの共存関係なんでしょうね。
でもこの光景、ほんとの服好きのやることなんでしょうか? 自分も福袋にひかれる気持ちもわかるけれど、結局福袋ってのは、何も生み出してない気がするし、ホントの服好きには売買目的で服なんて買って欲しくないとも思ってしまう…。
結局アパレル業界は売れるから売れ残りを処分するために福袋を行い、消費者はその中から気に入った物以外は更にうっぱらってしまう。
その流れには、服を愛する服好きの精神ってのは、ひとかけらもないんじゃないでしょうか…。