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成人式の晴れ着(振袖)は仕立てなどもあるため、丁度ボーナス時期がギリギリの購入時期なのだそうです。業者もボーナス時期がかき入れ時といったところでしょうか。
しかし晴れ着といえば、50万は当たり前、ちょっとしたものなら軽く100万越え…。ひょっとしたらウェディングドレスより着る回数が少ないかもしれない(毒舌)というのに、そこまで高額ではホントご両親もたまりません。
しかし女の子の親、特に男親には、娘を育ててきた感慨深い想いがあるからこそ、晴れ着で成人式を迎えさせてあげたいという強い思いがあるのでしょう。だからこその晴れ着なのですね。そこにはお金では買えない思いが込められているハズなのです。
昔あるバイト先でのこと。
やはりボーナス時期で、社員の方々は嬉しそうにボーナスの支給額の話などをされていたワケです。そんな中、「でもすぐに全額消えちゃうんだよなぁ」と一人嬉しそうにニヤニヤしているおじさん社員がいたんですよ。ローンで消えるか何だかわからんけど、すぐに使っちゃうのになぜ嬉しそうにしているのか、矛盾しまくりです。
その理由を聞いてみたら、娘さんがその年成人式で、今度の休みに一緒に晴れ着を購入しに行く予定なのだとか。なるほど~、涙無しには語れないお話です。
普段は中々喋る機会もない父親と娘が、ああでもないこうでもないと楽しそうに悩んで選ぶ姿が目に浮かびます…。がんばってくださいな、と一声かけてその場は過ぎたのですが…。
その休み明け、同じおじさん社員にどうでしたかと話しかけてみると、予想に反してガックリした面持ち…。これは何かあったな…と思ったもののその理由を聞いてみると…。
実際購入するお店に行こうとすると、娘さんはすでに彼氏つきで、始終彼氏と一緒に選んで購入して、会計の時だけ親父さん任せだったというのですね…。購入後も彼氏とデートに消えていったという…。
この話を聞いて思わずその娘さんに、はらわたの煮えくり返るような思いがこみ上げてきたのは言うまでもありません…(怒髪天) このバカチンがぁ~っ!(怒)
正直その娘さんには、晴れ着を着る資格があるとは思えませんでした。晴れ着は成人式のユニフォームじゃないんです。誰でも買ってもらえるような、ヤッスイ値段じゃないんですよ。
いったいどんな思いで晴れ着を買ってくれるのか、そんなことさえわからないなんて…。50万のお金の価値も分からない、親父の想いも分からないのでは、大人の資格なんてあるわけないんじゃないのかって…。
二十年間生きたから大人になれるわけではないのです。
人の想いを知り、人の痛みを知って、人は大人になってゆくものなのです。
すでに成人式をした人も、これから成人式を迎える人もいるでしょう。晴れ着を着て成人式を迎える人、あえて晴れ着を着なかった人、人それぞれ色々な成人式があるとは思います。
ただ、成人式を迎えていったいどれほどの人が、本当の大人になれるのでしょうか?
せめて人の想いを分かってあげられるような大人が、一人でも増えることを願います。