服の右前と左前の違うわけ


服装の右前左前の違いを調べてみると、結構歴史の影響や、文化の違いがでてきますね。

洋服では男性が右前、女性は左前、和服では男女とも右前です。(和服で左前にする場合は亡くなった人だけですね)

大昔の日本では、騎馬民族の影響から左前の服装でした。騎馬民族は弓を使うため、左前の方が弓矢が引っかからず都合が良かったのですね。それが後に中国(隋や唐)の影響で右前に統一されたそうです。


なぜ右前になったのかですが、大多数の右利きの人にとって、右前の方が懐に物を出し入れしやすいという利便性からのようです。だから男女関係なく和服は右前なんですね。左利きの人にとってはいい迷惑ですが(笑) いつの世も少数派の意見は黙殺されるのが、世のことわりってとこでしょうか。

ところがアフリカのガーナの民族衣装は、利き腕に合わせて右前左前を変えるのだとか。非常に合理的な国もあるもんです。

西洋の洋服でいうと、男は左側に帯剣するため剣が抜きやすいように右前になったそうです。しかし高貴な女性は自分で服を着ず、召使に着せて貰っていたために左前になったそうなんですね。

一説には、男性に脱がしてもらいやすいように左前なのだ…という嘘みたいな話もありますが、ぜひその説に一票入れたいところです(笑)

文化の違いによっても右前左前は変わってくるってのは、結構興味深いですね。でも利便性の問題ではなく、トランスジェンダーの問題が発展すると、もしかしたら将来的には洋服も右前左前を統一するような流れがでてきたりして…。

でも男女の違いで右前左前で考えていくと、ちょっと難しい問題もでてくる。例えばリバーシブルのJKとかって、元々右前が裏側で着ると左前になったりするわけじゃないですか?女性物着てると思う人はいないだろうけれど、何だか微妙な気分です。

「もうこうなったら、全部おがみボタンにかえてくれ!それなら右前左前ないから」って思わず考えたのですが、ちょっと極論すぎですかね(笑)

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