ファッションと関係の深い色


ファッションと密接に関係する色には、深い理由がある物もあります。

ウェディングドレスでも白無垢でもそうですが、お嫁さんが白い服を着る理由は純潔を象徴するだけでなく、「あなた色に染めてください」という意味がこめられているのだとか…(笑)

一方男性が黒い服を着るのは、「もう何色にも染まらない」ということだそうです。

しかし「失楽園」がヒットを飛ばし、離婚率が年々上昇しているこの現代日本で、何だか本音はどうなのよ?と考えずにはいられません。(疑り深さにかけてはホームズ級ですから(笑))

で、再婚時はさすがに純白のドレスは控える人も少なくないとか…。なんか悲しいけど納得です。

ただ元々ヨーロッパの貴族達は白のドレスではなく、豪華な派手派手ドレスを着て結婚式を行っていたそうです。
ところがある英国王女が、当時では珍しく恋愛結婚で貧しい国の王子と結ばれた。そのとき質素を旨とする白いドレスを着たことから、結婚式で白のドレスが流行るようになったのだとか。う~ん、いい話だ…(涙)


前にも書きましたが、十二使徒の一人ユダは黄色の服を着ていたため、そのご黄色は不吉な色として認識されるようになりました。
中国では高貴を意味し、皇帝しか着ることを許されなかった色だそうですが、文化の違いにより随分イメージが変わってしまうのは面白いところです。

赤の中でもカーディナル(緋色)は枢機卿の着る色だそうで、そのためカーディナル自体が枢機卿を表すようになりました。赤はキリスト教への信仰を象徴するのだとか。

例の法王選出のコンクラーベで話題になった枢機卿ですが、特に教会の階級とは別に選ばれ、枢機卿として法王選出の権利をもちます。でもその選出方法には疑問もありますね。

中世の修道院を舞台にしたショーンコネリー主演の「薔薇の名前」、そこに出てくるベルナール・ギィは、異端審問官として100人以上の魔女狩りを行った実在する人物です。しかしそんなタカ派のヤツも枢機卿になっているし…ちょっとどうなのよ?と思わなくもない。

三銃士の敵役であるリシュリューも枢機卿で、その護衛隊は赤い衣装を身にまとっています。銃士隊が大抵青なのに比べて、赤い護衛隊の方が断然かっこいい気がするのですが(笑)、映画だとしょうがないっスね。

カーキ色といえば真っ先に軍服が思い浮かびますが、軍服にカーキが使われるようになった理由には深い理由があるそうです。

カーキ色は赤い血に染まってもドス黒い色に見えます。そのため兵士が負傷したときに赤い血を見てパニック状態にならないように、カーキが使われるようになったというのですね…。恐ろしい話です。

戦争って単純に人殺しが正当化されるのが怖いというのもありますが、戦争によって考えだした人間の精神的な怖さの方が、心に刺さる場合も多いですね。

いつの世も本当に怖いのは人間なのだと、そう思わせる話題だと思います…。

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