ファッションとディスコミュニケーション!?


学生の頃聞いた話なんでうろ覚えなんですが、昔ローマのある暴君が、「人間はどうやって言葉を覚えるのか?」と疑問を持ち、実験を行ったそうです。

まだ赤子たちをひとところに集めて、食事や世話はするけれど、一切言葉を教えないで育てるという…とんでもない実験です。結果は恐ろしいものでした。

言葉を話せない子供達はお互い交流する手段がなく、段々と衰弱してついには全員が亡くなってしまったのだそうです…。

かように人間はコミュニケーションなくしては生きられない生物なのでしょう。
去年は多くの人との出会いがあり、また人の優しさに助けられた一年間でした。自分の気力や努力ではどうにもならない病気を患うというのは、とても不安定で孤独を感じることもありました。しかし病気になってみて始めて気付かされる人の優しさ…。

実際には、この世から孤独の中で生きること、争いや自殺もなくならないのかもしれません。

でも人間は独りで生きているのではなく、袖振り合うも多生の縁とばかりに、実は色んな人たちに支えられているのだということを感じました。もし多くの人たちとのコミュニケーションがなければ、去年一年間はもっと暗い年になっていたかもしれません…(苦笑)

(まぁブログがあらされたり、挑発的なコメントいただいたりしたこともありますが…まぁそこはご愛嬌ってヤツで…笑)

コミュニケーションとは人間にとって必要不可欠な行為なんだと思います。


で、これはファッションブログなので、ファッションについてもこじつけて語っておきます(笑)

またファッションについてもコミュニケーションはとても重要な要素だと思っています。

自分はデザインには社会性が含まれているのと同じように、ファッション自体にも社会性があるものだと考えています。

ですが、ファッションに敏感な若い男性の中では、「ファッションは自己満足」という意見も少なくないのですね。

確かに(それがお洒落かどうかは別にして)、好きな物を着ればいいと思いますが、時と場合によっては相手からダサいとか不謹慎と思われることもあるかもしれません。(それもまた相手の自己満足だということなのでしょうけれど) 少なくとも自分は「ダサい!」などと言われたら、「ヘタクソ!」といわれるくらいヘコみそうですが…(笑)

ただ更には「他人の意見など関係ない」とまで言い切る人もいます。(スゲー極論でた~!)

少なくとも社会生活を送っていく中で、全く他人を意識しないでいるということが可能なのでしょうか?少なくとも自意識過剰な自分には、他人の目を気にせずに生きて行くというのはちょっと無理そうです(苦笑)

もう一方で、「お洒落は自己表現」という意見も多いようです。まぁでも自己表現というのは、一方通行ではないと思うんですよね。

誰だって人に理解されたいし、出来れば良い評価をされたいものです。自己表現というのであれば、それは相互理解があるべきかと思うんですがどうでしょうか? もしホントに自己表現だけして相手の表現を受け入れないとしたら、それはマスターベーションどころか、独りよがりなエッチみたいなものになってしまわないでしょうか?(って、今日下ネタ多いですよね…笑)

ただ男性と違い、常に人から見られることを意識し、美意識の高い女性達は、また違った意見を持っているのかもしれません。

「ファッションは自己表現(の手段の一つ)である」と答える人が多いにもかかわらず、「ファッションは自由(自己満足)でかまわない、他人の意見は関係ない」という意見がまた多いことに少し驚いています。

自己表現であるならば、そこにはコミュニケーションが介在すると思うわけで…。ファッションがコミュニケーションのツールと意識されながら、「他人を意識しない」と言うことに、そこに矛盾を感じるわけですね。

実社会においても自己主張だけでは角が立つわけで、自分の意見は大切にしつつも協調性(調和)もまた必要なはず。それはファッション自体も変わらないように思うのですが…どうなんでしょうか。

とはいえ、ファッションについての自己満足の意見というのは、このコミュニケーション不全時代特有の見解なのかもしれません。

昔何かのファッション誌で、こんな言葉を目にしました。

「お洒落は人の目を楽しませてこそ粋(いき)である」と。

なるほど確かにその通りだと、心に響く一言でした。

自分みたいに他人の目ばかり気になる自意識過剰はともかくとして(笑)、人の目を気にすればこそ、もっとお洒落も楽しくなり、そしてそこから新しい発見が出てくるような気がします。

ということで、今年はぜひお洒落に磨きをかけてみたいと思います。自分の場合、人の目を楽しませるというより、人から笑われていることの方が多いきもしますが…。まぁ実物を見られないブログじゃ、書きたい放題書けるわけですからね~(それを言っちゃおしまいですけど…笑)

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