夢見る少女じゃいられない…


女性ファッション雑誌を読んでいると、何でこんなにも洋服は高いのだろうかと思ってしまいます。

一流ブランドとまで行かなくても、雑誌に載ってるツモリチサトやズッカあたりの服を見ると、シャツで2万円以上なんて当たり前…。

この手のデザイナーズブランドのイメージは、多分主に20代の女性向けなのに、実際20代の女性が買うにはちょっと高すぎるのではないか…と思ってしまいます。

親元で暮らせる人はまだ恵まれているでしょうけれど、でも東京で一人暮らしをする女性にとっては、東京は夢見る都なんかではありえない…。東京にくれば、お洒落で希望に溢れていると思っていたのに…、実際にはギラギラした街は切ない現実を映す砂の城…。

男はまだ何とかなる。髪だってボサボサでも整髪料で何とかなる、服装だってそこまでこだわらなくたって何とか生きていけるし、社会人ならスーツ2~3着持ってれば充分着まわせるし。

でも女性はそうは行かない。


化粧品や美容院代は必要経費だし、洋服だって毎日同じ物を着るわけにはいかない。

CMの化粧品がほしいと思っても中流の物を使い、一月に一回行きたいと思う美容院も2ヶ月に一回に我慢して、なおかつ食事も質素な物を選んで…それでも貯金するほどお金も残らない…。

それならせめて素敵な男性から愛されたい…そう思う気持ちもよくわかります。そう思うからこそ、世の雑誌ではモテ服やら愛され系なんてものが特集まで組まれてしまうのでしょう…。

でもじゃぁそれでいい男が見つかるかというと、これも絶望的…。

本当にいい男は学生時代から売約済みですよ!オマケにキャンセル待ちまである始末…(笑)

別にすごい素敵な男性じゃなくてもいい。タイユバン・ロブションにポルシェで横付けしてくれるような男は無理にしても(笑)、優しくてせめてたまのイベント日には食事にちょっとしたフレンチを選んで、モエ・エ・シャンドンかヴーヴクリコで乾杯しながら、イベリコ豚に舌鼓をうつ…。

でもその程度の夢を叶えてくれる男性すらも、実は中々いなかったりするのではないでしょうか…。

(「タイユバン・ロブションはもう閉店して、今ではジョエル・ロブションという高級フレンチになってるハズ」というツッコミはこの際おいといて…笑)

いい男にもなかなか出会えず、夢も希望も叶えられず、ようやく自分の好きな物が買えるようになる頃には、すでに三十路がもうそこまで来ている…。おまけに田舎の親からは結婚しないことをうるさく言われてしまったり。(都会では30代でも独身女性がバリバリ働くというライフスタイルは確立されているのですが、田舎では未だに女25でも婚期を逃してどうするというという風潮が残ってるんですよね)

東京に出てくる夢って、どこへ行ってしまうのでしょうか?

漫画「ハチミツとクローバー」の中で、学生であるヒロインが、miumiuの靴が欲しいけれど高くて買えないので、写真の切抜きをノートに貼って我慢しているというシーンがありました。

漫画の中では、それを見た先輩男性が実際にmiumiuの靴をプレゼントしてくれるんですが…現実にはそんな素敵な先輩がそうそういるはずもありません。(というかゼッテーいねえよ!いたら下心丸見えだよ!笑)

このシーンを見て、東京という街はまるで蜃気楼みたいなものに感じてしまったんですね。

若い女性にとって、東京で見る夢は全て儚いかすみのようなもので、でも仙人でもあるまいし、かすみを食って生きていくわけにも行かず、結局は我慢や妥協するしかないひがない日々を送っているのではないかと思ってしまうのです…。

(ちょっと視点が悲観的過ぎますかね?…笑)

でもどちらにしても、だからこそ男性はもっと女性に気づかって上げてよいのではないかと思うんですよね。食事おごるくらいはいいじゃないかと。

女性にとって素敵な王子様になれるように、多少の努力ははらってみてもいいんじゃないでしょうか。

ちなみに自分は女性と一緒に食事する時は、なるべく自分が持つようにしています。たとえそれが彼女じゃなくて、普通の友達でも、会社の同僚でもです。まぁそれくらいしてもバチは当たらないと思うので。

ただし、時に下心はバッチリありますけど…(←そこがダメだろ…笑)

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