モードの世界でも、メンズではほとんどのデザイナーがスーツを作っています。
むしろスーツを作らないデザイナーの方が珍しい。
それはデザイナーたち自身が語るように、メンズ服には制約が多いこともあるでしょう。
しかし逆に自分はメンズを作るデザイナーは、スーツにこそ、その力量が出てしまうと考えています。
かつて一度紹介していますが、服飾評論家の落合正勝氏はメンズモードのデザイナーに対してこのように語っています。
「彼らは一見新しいスーツをデザインしているように見えるが、決してそんなことはない。クラシック、つまり英国のスーツを根底に、それをどんな風に砕くか腐心しているに過ぎない。砕くというと語弊があるかもしれない。新たなクラシックを構築しようとしているのだ」
「一流のデザイナーたちは、クラシックを学習し、学習の後に、それを元に服をデザインしている」
そこで今回はクラシックスーツの観点から見たメンズモードを分類してみたいと思います。
各デザイナーがクラシックスーツに対してどういうスタンスを持っているのか、
それを知ることによって、より理解が深まることもあると思うので。