皆川明とミナペルホネンとサリースコット


ミナ ペルホネン?[通常版]
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女性向けのブランドであるサリースコットを見て、

「なんだ~!?このミナペルホネンのパクリは~ッ!
ツモリチサトをパクッてるフランシュリッペよりも節操ねぇぞッ!
なめてんのか、このヌケサクが~ッツ!!」

と思ってる人も多いかもしれませんが、

実はサリースコットも皆川さんがデザインしてるそうなんですよ。
(正確にはクリエイティブディレクターみたいな感じらしいですけど)

な~んだ、それを先に言ってくださいよ。
思いっきりコキおろすところだったじゃないですか…(苦笑)

というわけで、最近オープンしたサリースコット表参道店に相方と一緒に行ってみました。


入り口は狭いのですが、店内に入ると思ったよりゆったりとした空間が広がっていました。
全体的に古い西洋風の家の中のような、レンガ造りの温かみのある内装。
ゆったり座れるソファなども置いてあって、なんともくつろげそうな感じです。

が、それはあくまで内装だけ。別に店員さんも粘着接客してくるわけじゃないんですけど、独特の閉鎖的空間が、なんともひやかしでは悪い感じといいますか、何か買わなくてはいけないような雰囲気に満ち溢れていらっしゃるわけですね~。

でもギャルソン、ヨウジで鍛えたワタクシはそんなことにもビビらずに、めっちゃひやかしで裏地とかまでチェックさせてもらいましたけど…(苦笑) それどころかルックブックまでじっくり見せてもらいました。

で、サリースコットの服はガーリッシュで、どこか温かみのある、行き過ぎないフォークロア調といいましょうか…。A-Net系が好きな人の延長線上にある感じではあります。

最近でいうところの、いわゆる「森ガール」といった言葉がぴったりくる感じ。

ミナペルホネンの場合、ファブリック、テキスタイルデザインが凝っていて、ただ個人的にどこかモダンな、洗練された印象がありました。あと言葉にしづらいんですけど、やっぱりデザインが強い。それがちょっと簡単に着られないなぁと思わせる硬さに繋がってた。
テキスタイルを作っているのもあるんでしょうが、その分値段がお高くなっていて、普通の女の子が気軽に買えるというアイテムではない。と思うんですよね。

ところがサリースコットは、ファブリックの凝りようはそのままに、非常に手間のかかる刺繍や素材感のある生地を生かしたデザインでした。
ミナと似たテイストでありつつも、値段も比較的抑え目で(といってもA-Net系くらいはするんですが…)、デザイン的にも着易くて少女性を押し出しつつも、わりと多くの年代層を取り込めそうだと思います。
特にルックブックのコーディネイト提案は素晴らしかったですね。一見派手かな?と思わせる服でも、色使いや素材使いを合わせて、どれもかわいらしいスタイルに統一していました。
アイテムの中では特にワンピースが良かったですね。それとスカート。

ただファブリックにこだわることでの値段の高さと、ブーツ等小物類が弱くて、トータルなコーディネートの提案にちょっと弱いと感じました。まぁこの辺は個人的な感想ですけど。それから雑誌栄えしないブランドだなとも思います。実物を見ると細かいところまで手が込んでいるので、その辺の良さが写真などではわかりにくい。残念なところです。

とはいえミナ好きとか、ミントデザインズとか、A-Net系列好きな人は、ぜひ一度チェックして見てください。なかなかお勧めのブランドの一つです。

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