「ブラックバレット バイ ニール・バレット」の裏話


Alcesteのファッションブログの方には書かなかったのですが、思わず苦笑してしまった話を。

ブラックバレットのシャツを見ていたら、本来襟裏に入れるべきカラーキーパー入れ(襟芯、襟の先が綺麗に見えるようにプラスチックの芯を入れるところ)が、表側についているデザインのシャツがあったんですね。

店員さんがすかさず、
「これ面白いデザインですよね、さすがニールですよ~」
と言ったんですが、













オレ、これと全く同じデザインの

コムデギャルソンプリュスのシャツ、

持ってるんですけど…(爆)


(ちなみに、1996年製だったはず…)



思わずツッコミたくなったけど、もはや苦笑するしかなかったですよ(笑)



それにしてもクリス・ヴァン・アッシュでも語ったんですが、ギャルソンやヨウジの「もろバレするようなディテール」を引用したデザインが多いのは何故なんでしょうか。

もうメンズデザインはやりつくされて、過去のリバイバルしか生み出せないんでしょうか?
とてもそうとは思えないんですよね。もっと新しいデザインは幾らでも生み出せるはず。

メンズデザインを主流にしているデザイナーが、過去のギャルソンやヨウジの作品を知らないはずはないと思いますし。
もしかしたら、過去のディテールを、自分流にもう一度リデザインしたいってことなんでしょうか…?

もちろんギャルソンやヨウジだって、色々他から引用してくることはあるんですけど、それでも自分流にきちんと咀嚼してデザインしていると思うんですよ。その違いが、とても大きい気がします。

何でもかんでも「パクリだ、パクリだ」って指摘するのも子供っぽいのですが(笑)、気がついてしまうとちょっとゲンナリしてしまうわけですよ。

なんかもっと新鮮なデザインを期待したい今日この頃です。

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コメント

  1. Eugene より:

    コムデギャルソンなどのアバンギャルドなデザインが
    数年後になってニールバレットやクリスヴァンアッシュなどに取り込まれるというのは、私は非常に興味深いことだと思います。
    発表当時は奇抜と思われていて敬遠されていたものを時間の経過とともに受け入れたと考えることが出来るからです。
    それによりニュースタンダードになっていけば、そこからどんどん新鮮なデザインも生まれてくるはずですし。

    パクリといってしまえばパクリなのかもしれませんが、再度日の目を見せる結果になってますし、シルエットなどの全体を通してみればそれはやはり、全く同じとまでは言い切れませんし・・・私はこれをファッションの流れとしてパクリの一言で終わらせてしまってはいけないものだと思います。

    もっと言ってしまえば、コムデギャルソンのデザインをニールバレットに取り入れる行為はきっと容易ではありません。そこはしっかり咀嚼していると思います。
    前衛ブランドのテクニックを通常のブランドに取り入れることに大きな意義があると思いますよ。通常のブランドって何だろう(笑

  2. Alceste より:

    まぁディテールをまるまる流用するのは、安直なパクリといわれても仕方ないと思いますよ。
    ただニールの場合は表裏逆のタイとかも出してましたから、トータルコーディネートを考えてのギミックなんだと思います。

    ニールやクリス・ヴァン・アッシュなども、非常に実力のあるデザイナーだと思います。
    ですからギャルソンやヨウジの単純なディテールの物まねではなく、複雑なパターンを再構築したデザインなんかをしてくれたら、もっと斬新で面白い物が出来ると思うのですけれど。どうなんでしょうね。

  3. 匿名 より:

    ニールは若い頃コムデギャルソンに憧れていましたから、そのときに見たものが
    自分の中から出てきたのではないでしょうか。

  4. Alceste より:

    はい、どのようなデザイナーも過去の偉大なデザイナーの影響は受けていると思うので、それはあると思います。
    ただニールバレットはその影響を上手く自分のデザインに取り込んでいるデザイナーだとは思います。

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