01 ファッション考察

「SKIN+BONES(スキン+ボーンズ)」展の感想


少し前のことですが、国立新美術館の展覧会「SKIN+BONESー1980年代以降の建築+ファッションー」に行って来ました。

キッチリ取材して、「Alcesteのファッションブログ」の方に記事をアップしようと思っていたのですが…、正直そこまでの感じでもなかったんですよね。「ル・コルビュジエ展」とかも行ってたんですけど、そちらもあえて語るほどでもなかったと言うか…(苦笑)

スキン+ボーンズ展については、色々いいたいことがあったんですが、それ以上に「新・両国さくらのファッション・イン・ファッション」さんで書かれてしまっていたので(笑)、展覧会の雰囲気自体はこちらを参照してください。

http://ryogokusakura.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/skinbones_b668.html

http://ryogokusakura.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/skinbones_49d5.html



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お洒落と身だしなみ


さて、今年もすでにクールビズの季節がやってきました。

しかしいざクールビズが始まってみると、ビジネスに相応しい服装と私服を勘違いした若者が結構いたりするんですよね。

客先での職場にもかかわらず、Tシャツ、ジーンズ、スニーカー、おまけにひどい人になると、スカルのシルバーリングにウォレットチェーンとかつけてたりする常識ハズレも少なくない…。(私服ならカッコイイと思うんですけど)

そんなわけで自分の職場では、毎年クールビズの季節になると、細かい服装の禁止事項が社内メールで飛んでくるわけです。

その中にこんなことが書かれていました。

「身だしなみとは、自分の楽しみ(お洒落)よりも、接する相手に不快感を与えないことを第一に考えた身なりのことを言います。(中略)ビジネスに相応しい服装を心がけるように徹底してください」

この一文を読んで、なるほどなぁと納得してしまいました。

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ユニクロの服が転売!?


ユニクロのデザイナーとのコラボ商品が、なんとプレミア価格で取引されているようです。

2006年秋冬から始まったユニクロの「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」。

早い話が新進気鋭のデザイナーとユニクロのコラボを行い、両者のイメージアップを図った戦略でした。が、秋冬物では思ったより売上げが上がらず、度重なる値下げ販売の末、ついには福袋で叩き売りされてしまいました。

ユニクロのイメージ変化にはつながったかもしれませんが、販売戦略としてはあまりよろしくない結果となってしまったようです。
その反省を活かして2007春夏では、デザイナーズコラボ商品の販売店舗を限定したうえに、生産量をかなり減らした模様…。

ところが今度はそれが災いして、デザイナーズコラボ商品が売り出されるなり店頭、ネットで、即完売するアイテムも出る始末。
それだけならよかったのでしょうけれど、一部の商品はオークションなどでプレ値で取引されているようなんですね。
ハルプ(Halb)のポロシャツ(定価2千円)などは定価の倍以上、アレクサンダープロコフのベスト(定価3千円)に至っては3倍以上の値段で取引されたりしているようです…。

たかがユニクロ商品にプレ値ですよっ!

中には明らかに転売目的っぽい人もいて、ユニクロで小銭を稼いで嬉しいのだろうかという疑問まで浮かんできてしまいます。

しかし、もはやユニクロは「たかが」という表現が似合わないほど、強い影響力を持つブランドになってしまっているのかも知れません。

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縦ストライプの服は本当にやせて見えるのか!?


縦縞(たてじま)の服はやせて見え、横縞(よこしま)の服は太って見えるというのは、もはやファッション業界の常識。

店員さんやファッション雑誌でも、縦縞の服や縦ストライプのスーツの方がスマートに見えるといって薦めています。

しかしその常識、本当に正しいのでしょうか?

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オールデンのコードバンは本当に良い靴なのか?


 

オールデンといえばコードバン、コードバンといえばオールデン。

雑誌「Begin」などで絶賛され、もはやオールデンの代名詞的存在のコードバン(馬革)ですが、今日はその辺を鋭く切り込んでみたいと思います。

コードバンは繊維が緻密なため丈夫で、独特のシワの入り方と艶感が売りです。ただ希少なため値がはるというのはあります。
しかし雑誌には余りかかれていないのですが、実はコードバンという素材には、カーフ(牛革)に比べて極端な欠点があるのですね。

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夢見る少女じゃいられない…


女性ファッション雑誌を読んでいると、何でこんなにも洋服は高いのだろうかと思ってしまいます。

一流ブランドとまで行かなくても、雑誌に載ってるツモリチサトやズッカあたりの服を見ると、シャツで2万円以上なんて当たり前…。

この手のデザイナーズブランドのイメージは、多分主に20代の女性向けなのに、実際20代の女性が買うにはちょっと高すぎるのではないか…と思ってしまいます。

親元で暮らせる人はまだ恵まれているでしょうけれど、でも東京で一人暮らしをする女性にとっては、東京は夢見る都なんかではありえない…。東京にくれば、お洒落で希望に溢れていると思っていたのに…、実際にはギラギラした街は切ない現実を映す砂の城…。

男はまだ何とかなる。髪だってボサボサでも整髪料で何とかなる、服装だってそこまでこだわらなくたって何とか生きていけるし、社会人ならスーツ2~3着持ってれば充分着まわせるし。

でも女性はそうは行かない。

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カラー ~色彩の持つイメージについて~


今日はカラー、色が持つイメージについて書いてみました。

■1:赤といえば?
一番好きなアクセントカラーですね。ワンポイントで使うと非常にカッコイイと思うんですよね。
赤い色が一部に使われた小物は結構持ってます。ベルトや帽子、靴、ポケットチーフなんかも。

赤い花柄シャツとかたまらなく好きです。あとジャケットの裏地はボルドーが好きですね。
赤い挿し色を2箇所くらい使ってコーディネートするのが、好きな組み合わせです。

赤が好きな人はアクティブで活力的ですが、マイナス要素として感情的、攻撃的な面もあるそうな(苦笑)

■2:青といえば?
実は青い服はあまり持ってません。嫌いでも好きでもない色ですね。
組み合わせとしては白と青のコーディネートなど素敵だとは思うのですが…。

青が好きな人は知的で冷静沈着、根気強く自制心が高く誠実…とイイとこづくめじゃないですか。
マイナス面としては積極性に欠け、負けず嫌いでガンコなのだとか。後はオタク気質が強い色だそうで…(笑)
一般的には、子供の頃は赤が好きだけど、大人になるにつれて青が好きになるのだそうです。

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デザイナーズブランドの必要性とは?


デザイナーズブランドやモード服を着たからといって、必ずしもお洒落になれるわけではないと思うんですね。

逆に非常に着こなしの難しい服とかもあって、とても一般人には着られないような物だってあります。

じゃぁ何故そんな服が必要なんでしょうか?

ファッションは車と似ているところがあると思うんですよ。

乗り心地や運転性能を重視する人、ステイタスとしてベンツなどを買う人、かわいさやマニアックなパーツ等からミニにはまる人、ただ早く走るために毎回ランエボをバージョンアップする人、ぴかぴかに磨いて飾っておくだけの人、馬力重視でカマロとか乗る人、夢を求めて過去のスーパーカーを選ぶ人、利便性や安さなどゆえに軽自動車に乗る人…。

ただ乗るだけなら、ホントはそんなに種類が必要なわけじゃないんです。でも色んな嗜好に合わせて、色々な車があり、それぞれの人たちの欲求を満たしてくれる。実はファッションも同じような物だと思うのです。

その中で、モード、デザイナーズブランドの服というのは、車で言えば、ただ早く走ることを突き詰めた物だと思うんです。普通の人にとっては無意味でも、走りを求める人にとっては欠かせないものなんです。

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ファッションとディスコミュニケーション!?


学生の頃聞いた話なんでうろ覚えなんですが、昔ローマのある暴君が、「人間はどうやって言葉を覚えるのか?」と疑問を持ち、実験を行ったそうです。

まだ赤子たちをひとところに集めて、食事や世話はするけれど、一切言葉を教えないで育てるという…とんでもない実験です。結果は恐ろしいものでした。

言葉を話せない子供達はお互い交流する手段がなく、段々と衰弱してついには全員が亡くなってしまったのだそうです…。

かように人間はコミュニケーションなくしては生きられない生物なのでしょう。
去年は多くの人との出会いがあり、また人の優しさに助けられた一年間でした。自分の気力や努力ではどうにもならない病気を患うというのは、とても不安定で孤独を感じることもありました。しかし病気になってみて始めて気付かされる人の優しさ…。

実際には、この世から孤独の中で生きること、争いや自殺もなくならないのかもしれません。

でも人間は独りで生きているのではなく、袖振り合うも多生の縁とばかりに、実は色んな人たちに支えられているのだということを感じました。もし多くの人たちとのコミュニケーションがなければ、去年一年間はもっと暗い年になっていたかもしれません…(苦笑)

(まぁブログがあらされたり、挑発的なコメントいただいたりしたこともありますが…まぁそこはご愛嬌ってヤツで…笑)

コミュニケーションとは人間にとって必要不可欠な行為なんだと思います。

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驚愕のオーダースーツ伝説


今日は素人が考え出した、信じられないオーダースーツについて語ってみようと思います。

プロのデザイナーがスーツにアイディアをつぎ込んだ作品は数知れません。

特にヨウジヤマモトなどは、スーツのポケットをがま口にしたり、ボタンホールをファスナーにしたり、ハトメをつけたり、破れた紙を縫い付けたり、ボタンをクリアガラスにしてみたり、とにかくクラシックにも通用するようなあらゆるアイディアをつぎ込んで素晴らしい作品を生み出してきました。

ところがスーツのオーダー業界では、そんなデザイナーズブランドを凌駕するような、素人考えの奇想天外なスーツが作られることもあったそうです。

http://www.vightex.com/index.html

上記のスーツオーダーサイトのお客さんのコーナーをみると、皆さん苦心惨憺色々考えてるなぁと思います。ただここで紹介される以上に変わった注文も多いのだそうで。

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