脱モテない系!その3~それでも脱オタがモードに走る理由


行き過ぎたファッションはモテない、モテとは(あまり)関係ない…。

丁度いいのがアローズやポールスミスだと前回では話しました。

しかしそれでもなぜ脱オタクファッションは、極端なモードに走りがちなのかを書いてみたいと思います。




オタクは劣等感のカタマリです。
人間誰しも心に深くて大きい孤独の穴を持っています。
がオタクはその孤独の穴が人一倍大きく深く、醜くうごめいているわけですよ。

「オレなんか、結局誰にも愛されることもなく死んでいくのか!?」とか、
「オレの全身の毛穴という毛穴から、オレの毒妄想が染み出していて、みんなにバレてるんじゃないか」とか、
「オレには重大な欠陥があって、それで誰からも愛されないんじゃないか」とか、本当にそんな風に思っているわけです。

だから脱オタクファッションを目指すことにした途端、その劣等感を、心の穴を埋めるために、極端にファッションに走ってしまう。
その劣等感が激しければ激しいほど、それを埋め合わせるにはポールスミス程度では物足りない。

結局お洒落の終着駅であるコムデギャルソンとか、もう誰からも文句の言われないところまで来て、ようやく劣等感を消し去ったつもりになれるんじゃないでしょうか。

服装が変わると、周りの人の見方が変わってくるように思える。世の中が変わったような気がする。

しかし、ブランド物を着たから安心感は持てても、それで本当にお洒落になったわけじゃない。

服飾評論家の落合正勝氏は「お洒落とスポーツは似ている。どちらも鍛錬が必要だ」と言っています。
スポーツでもそうですけど、始めのうちは面白くなくても、ある程度うまくなってくると面白さがわかってくるもんですよね。
お洒落もそれと同じだと思うわけです。

脱オタクファッションの多くは、早く走れる車に乗ってるだけで、運転技術は初心者なのと同じように、
結局ブランドに頼って、お洒落を楽しむとこまではいかない…。

だから「脱オタクファッションは楽しくない」という風に思われてしまうんじゃないでしょうか?

http://anond.hatelabo.jp/20070617005757

脱オタは心のどこかでそれを理解しているから、余計に劣等感を消し去ることにやっきになってしまうのかもしれません…。

じゃぁどうすればよいのか?
劣等感や孤独感は誰にでもあるもの、その劣等感とうまく付き合っていく方法を見出す必要があるのだと思います。


と、その話はまた別の機会にゆずるとして、

実際モテるのに最低限必要なファッションは、どの程度なのかを考えていきたいと思います。

「Alcesteのファッションブログ」に「モテる技術」という本についての書評を書きました。
http://blog.tsushin.tv/alceste/item/28060

この本の中でもモテるための要素として、服装の重要性、大切さが語られているんですが…。
では実際なにを着るべきかということについては、たった四つのことしか書かれていないんですね。

1.「洋服は自分にぴったり合うもの」(サイジングと雰囲気の重要性)
2.「いつもこざっぱりとした着こなしを!」
3.「衣服はシワにならないように!」
4.「衣類の手入れを怠らない!」(2~4は清潔感の重要性)

たったコレだけです。
しかしその後に「13の身体的改造計画」と銘打って、以下の身だしなみに気をつけるように書かれています。

髪、眉毛・鼻毛・耳の毛、眼鏡、鼻を鳴らすこと・痰を吐くこと、髭、唇、歯、肌、体臭、ポケット、ベルト、靴下と靴、姿勢。

こうやってみてみると、かなり的を射ているな~と思います。

結局、ファッションはサイズ感が合っていて、こざっぱりしたものを着ていれば良く、後は身だしなみの問題ということが語られているわけですね。
正直自分もそう思います。

結局服装に関して言えば、黒のコンバースにリーバイスのド定番ジーンズ、白シャツに黒ジャケットくらいで充分なんじゃないかと。
結構お洒落だといわれる人たちも、意外とそんな感じのコーディネートしてたりするワケですよ。
だからそれを脱オタファッション呼ばわりされてもですね、そんなに気にする必要はないんじゃないかと思うんですね。

しかし、それでも劣等感、孤独感とうまく付き合っていく…、
バランス感覚よく生きていくのは、難しいものだと痛感します。

それがうまくできれば、誰も悩んだり迷ったりしないのかもしれないし。

そういう意味では脱オタクファッションとは、人生観自体と深く関わってくるのかもしれません。

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コメント

  1. haru より:

    う~ん。。確かに。男性は中身ですね。一般的に女性は自信のある男性が好きですよね。女性の目から見て過剰なファッションは逆にコンプレックスの裏返しというか、自信のなさを露呈してる感じがして(男性としての魅力を失って)かえってモテなくなるのだと思います。女性の感性を害しない程度のファッション(外見)+男らしさ(本来の魅力)=モテな感じでしょうか。私の体験からすると服装なんてどうでもいいや、みたいな器のでかさというか大らかな男性がモテてる気がします。洋楽の世界で例えるとベックとか、カート・コバーンとか。…そしてほんとはお洒落なところがミソです笑。

  2. Alceste より:

    > haruさん
    まぁ最低限の身だしなみは必要でしょうけれど、仰るとおり「自分への自信を持つこと」で、大分変わってくるんだと思います。
    > 。…そしてほんとはお洒落なところがミソです笑。
    これが一番難しいですよね(笑)

  3. テル より:

    なかなか、短文では言えないこの不快(深い)問題(笑)昨日もワイズ(メンズじゃないよ)で仲の良い店員さんに格好を褒められたので、このネタでまぜっかえしてみました(爆)。「え~、私ポールスミスじゃ物足りないです」と..ま、当然だけど。以前、どこかの話題にレスした気もしますが、尊敬までは得られると思います。しかし、女性の「オヤジ化」と女性自身も何れかの雑誌の体系に属する格好が多数と考えると、その嗜好(思考)はある意味狭小なのかと考えると...ファッションのプライオリティー自体は低いのじゃないかなと、ハイファッションに興味理解のある人間自体の割合が少ないのだから、「もて」に質的クオリティは要らん気がします。自分のモードの師匠の後輩は常々「ユニクロ等」だけで洒落た格好をスタイリング出来ると豪語しています。自分も、自分だけなら出来ると思いますが、それは「イヤ」(爆)です。生意気言えば思想の簡単な服は緊張感が無いと無茶な理由ですが(笑)裏を返せばそんな服でも良い方が心が広いのか。まとまりがつかずすいません。最後に、服に一定以上の興味があるのは「女性的」でも在ると最近思います。なんで..

  4. Alceste より:

    > テルさん
    >「ユニクロ等」だけで洒落た格好をスタイリング出来る
    これは確かにその通りだと思います。
    ただお洒落の経験がものをいうんだとおもいますよ。

    昔ブログでも書いたのですが、
    http://blog.tsushin.tv/alceste/item/23950
    凄腕のドライバーはやっぱり早く走れる車に乗りたいものなんじゃないかなと思うわけですね。
    それは経験を積んでいって、更に趣味や嗜好が合わさっての話でしょうけれど。

  5. テル より:

    いや、すまんこってす(謝)
    既に、本旨については言及されていたと
    は..>ちゃんと読めよ>俺。
    ま、狭小地域でも相手はいると信じて
    突っ走ります(爆)

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