オタク文化とモードの融合


マンガに実在のファッションやらモードが持ち込まれるのは、もはや当たり前のこととなってきているようです。

矢沢あいはNANAに限らず、キャラクターにヴィヴィアン等の実在の服を着させてますし、三原ミツカズはヴィヴィアンどころか、ドメスティックブランドやら、男性キャラに明らかにドルガバのスーツとかネクタイとかを着させてました…。(わかる俺もオタク?)

まぁあまりにひどい場合もあります。週間少年ジャンプで以前連載していた「封神演義」。

その中の王天君というキャラのシルバーアクセサリーは、そのほとんどをクロムハーツからパクっていたせいで、実際に訴えられかけたそうです…。

漫画が写真家の映像を盗用したということで告訴された事例(沈黙の艦隊)はありますが、マンガ自体がパクリまくりの世界のため、実在のファッションをパクって訴えられる事はまずないといえますが…。

漫画業界よりも熱いのは、ゲーム業界でしょうか。


もう10年以上前の話ですが、明らかにモードをゲームのキャラクター(イラスト)へ持ち込んだのは、金子一馬と村田蓮爾でしょうか…。

いかにもアニメ風のキャラクターデザインをする人たちはたくさんいましたが、ファッションといえば巷のファッション誌からの流用だったり、あくまでキャラの味付け程度でしかなかった。

それを上記の二人は、モードとしての洋服をキャラに生かそうとした。

ゲームの「女神転生」、「ペルソナ」シリーズのキャラクターデザインで有名な金子一馬は、ペルソナのキャラのファッションとして、ダークビッケンバーグやらアントワープ系等、丸々影響受け(パクリ)まくってました。

初めて見たときはかなりビックリしたもんです。ちなみにデザイナー自身もゴルチェなどをこよなく愛するファッションオタクのようです。

これはコロンブスの卵といえるでしょう。何しろモードをキャラデザに流用しようなんてゲームデザイナーは、当時は皆無だったからです。

オートクチュールもプレタポルテも含めて、歴史あるモードからなら幾らでもアイディアが発掘できるはずですし(笑)

一方の村田蓮爾は、モードを強く意識したイラストレーターで、なんと最近では自身のデザインした服が実際に商品化されているそうです。

コスプレではなく、ホントの服飾として使えるようになっているみたいです。しかもそれが数万円もしている…。

アニメ系イラストレーターから服飾デザイナーも兼ねるようになるって、すんごいことだと思うんですけどね。

ところが最近では更に一歩進んできた。

「デビル・メイ・クライ」というゲームではコラボを行い、なんとディーゼルという実在するイタリアンブランドの服をキャラクターに着せてしまったのですね。

時間的制約等で実現できなかったけれど、実際にはディーゼルにゲームキャラ用のファッションデザインを作成してもらう企画もあったのだとか…。

ここまで来るとゲームのキャラクターデザインといっても、ファッションだけは専門のファッションデザイナーに依頼するのが当たり前の時代が来るかもしれません…。

元々映画業界だとよくありますしね。北野武とヨウジとか、バトルロワイアルとBATSUとか。

いつの日か、ヨウジやギャルソンデザインのキャラがでてくるゲームとかできる日が来たりして(笑)

でもそうなると、ヨウジやギャルソンを着たコスプレイヤーがコミケにあふれることになるんでしょうか?(苦笑)

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