メンズノンノのストリートスナップ特集


今月号のメンノンはストリートスナップ特集。

ストリートスナップといって、海外国内のベストコーディネイトの人たちをスナップで紹介する企画です。これがいつも好きで、参考になるのでついつい買ってしまいます。ただ大体ネタにこまると、毎シーズン企画されているみたいですけれど(笑)

はてさて、やはり西欧人の着こなしはかっこよく映っていて…それに対比されるかのように日本の若者達のスナップはイマイチな物が多い気がしました…。

もちろん西欧人と日本人じゃ顔も違うし体格も違う、初めから見た目に差が出ていて当然といえます…(悲) ただ、それを加味しても、どうも日本人の着こなしに違和感を覚えるところがあるんです。


実際よくスナップの西欧人と日本人の着こなしを見比べてみると、ある2つの相違点が発見できてくるんですね。

まず相違点その1。

日本人の若者達は、デザイン過剰な服を着ていることが多いんです。また「ファッションに命かけてます!」くらいの気合の入りすぎた着こなし方が多い。独自性を出そうとして、変な丈のパンツを履いたり、かなりデザインの入ったJKや小物を取り入れてたりします。

ところが西欧人の着こなしは、非常にオーソドックスなテーラードのJKなどを着こなし、うまくバランス感覚で見せてる人が多いのです。

そして相違点その2。

日本人の若者達はほとんどテーラードアイテムを着ていない。テーラードのJKもコートも非常に着ている人が少ないのです。いたとしてもどうも着られている感じのする人が少なくない。それに反して西欧人の着こなしは、テーラードアイテムが多い。彼らは何の変哲もないテーラードJKを、いとも簡単にかっこよく着こなしているのです。

ここに見る西欧人と日本人の着こなしの違いは、単純な理由ではないと思います。

西欧人が幼少からネクタイとスーツに慣れ親しんでいるのに比べ、日本人の若者の多くは下手したらネクタイの結び方自体知らないような人ばかりです。

これは単純に若者自体が悪いというのではなく、学生時代から続いている正装の着こなしを学ぶ場がないことに由来していると思います。文化と教育の問題です。

そしてまた日本人の若者が、その着こなしの手本とするのは雑誌やTVだと思うのですが、その手本自体があまりに酷いからでしょう。

紹介されるような、奇抜なカッコに走りがちなのは、メディアが躍らせている感も否めない気がするのですね。

一般的な女性ファッション誌では、着こなし例がたくさん載っているのに、男性誌にはほとんど着こなし記事がないのも不思議です…。

つまり最終的結論として、若者男性に啓蒙できるほどのスタイリストが日本にはほとんどいないってことです。(極論?)

もちろん真剣に勉強しているスタイリストもいるかもしれない。でも結局ネームバリューだけで、スーツの着こなし一つ知らないような人が、スタイリストを語って適当にブランド服を組み合わせて紹介している…。そして雑誌は何も疑わずにそれを垂れ流すだけ。

そこから若者達はいったい何を学べばいいというんでしょうか?

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