メイクアップ~化粧品の不思議


男の知らない女の世界、そんな数ある未知の領域の一つが化粧品ではないでしょうか。今日はメイクの不思議にせまってみようと思います。

なぜいきなり化粧について書こうかと思ったのか、実は最近「湘南乃風」の「純恋歌」という曲を聴いて、その歌詞の内容にあまりに納得がいかなかったんですよ。というのもその歌詞の中に、「ケンカした彼女と仲直りするために、パチンコの景品の化粧品をとってきてプレゼントした」というくだりがあったわけです。

しかし実際そんなもんもらって喜ぶほど、世の女性は無神経ではないはず。

女性にとって化粧とは、ファッション以上に神経を注いでいるもんなんです。その女性の気遣いに男性はあまりに無関心すぎると思うんですね。

「いやいや、プレゼントは気持ちの方が大切だろ」と言う人もいるかもしれませんが、むしろパチンコの景品でご機嫌をとろうとするようなセコイ男の行動は、自己満足の押し付け以外の何物でもないでしょう。

プレゼントは、本当に相手ことをよく考えてあげることが最も大切なのです。よく知りもしない化粧品をプレゼントすることが、いかにいい加減な考えかを痛感すべきではないのでしょうか。


さて、そんな化粧品の中でも重要で、最も男性が知らないものが、ファンデーションでしょうか。

まず毛穴を隠し、肌の色を調和させる「下地」をぬり、その上に「パウダーファンデーション」できめを整えます。部分使いなどにさらに液状の「リキッドファンデーション」等も使用して、陰影を作り立体感を高めます。ファンデーションでカバーしきれない部分には、「コンシーラー」を使い、シミやそばかすを隠します。そして仕上げに「フィニッシュドパウダー」(またはルーセントパウダーと呼ぶ)を使います。さらに「チーク」と呼ばれる頬紅をさす場合もあります。

女性のファンデーションは、3~4層の重ねぬりされていることもまれではなく、非常に手のかかる行為なのです。

ファンデーションには当然肌によっていろんな色が用意されていますが、単純にベージュやピンクと言ったわかり易い名称だけでなく、オークルなんて聞きなれない微妙な色がたくさんあったりするわけです。オマケにファンデーションは春夏用と秋冬用で別だったりしますしね。

場合によっては、海外ブランドの化粧品だと肌荒れを起こすなんて人もいます。そんなわけで、女性もファンデーションのメーカーは決めうち購入している人が多いようです。

はっきりいって、こんな複雑なもんを男性が選んであげられるわけがないのです。

男性が最もプレゼントしたがるリップ、これはリップグロス等を別にすれば、基本的に一種類しかないわけで簡単そうに見えますが…。実は最も複雑で微妙な色の種類があり、女性にとっては最も神経を使う部分だと思われます。

化粧品のCMでよく見る山田優や伊藤美咲、それと同じCM色のリップというのは、化粧品売り場の最も売れ筋として紹介されているわけです。ほとんどわからないような色の違いしかないくせに、CM使用色にがぜん人気があったりして…。男には色の違いがわからずとも、女性には非常にこだわりのでるものであるといえます。

というわけでリップをプレゼントするというのは、危険極まりない行為になりかねない(笑) 海外旅行のお土産で、いったいどこで使うんだというような真っ赤なルージュをプレゼントするオッサンみたいなもの…。そんなありがた迷惑にならないように注意が必要です…。

メイクの中ではやっぱり目に関係する物は力が入っているようです。特にまつげの化粧品は複雑で、ビューラー(まつげをはさんでカールさせる道具)はともかくとして、ホットビューラーなんてものまであり、ましてやまつげ専用コーム(くし)まである始末…。オマケにマスカラにも下地があるんなんて、男は知るわけないっつぅの。

美しくなるためなら努力をいとわない女性の美意識の高さは、男には計り知れない物があると思うわけです。

ただ男性が化粧品に詳しい必要はないと思うんですよ。むしろ化粧を良く知る男性なんて、モテる男というより女性誌をくまなくチェックしている男性でしょうから(笑) 必要以上に化粧に詳しい男性と言うのも、ちょっとキモイ気がするし(オレ自身も含めて…笑)

ただ化粧を知る必要はないけれど、女性の隠れた努力は理解してあげて欲しいと思うわけです。

しかし化粧品代だってバカにならないわけだし、そう考えると女性と一緒のときに食事を奢ってあげることぐらいは、男性のたしなみなんじゃないかと思わなくもないですね(笑)

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