クリス・ヴァン・アッシュはリスペクトがお好き?


2005年秋冬パリコレクションで、鳴り物入りでデビューしたクリス・ヴァン・アッシュ

アントワープ王立芸術アカデミーを卒業後、エディ・スリマンのアシスタントとして、サンローランや、ディオールオムの立ち上げに携わったという華々しい経歴の持ち主です。

そのデザインはエディ・スリマンほど細身シルエットではないけれど、基本のテーラーリングを重要視しながらも、遊び心を加えたデザインで、非常にうまいところをついているなという印象でした。

2005年のデビュー時は雑誌でも散々持ち上げられ、売れ行きも好調らしく一気にトップデザイナーにのしあがったクリス。嫌が応にも2006年春夏の期待が高まります。

そして満を持して発表された2シーズン目、今度もクリス・ヴァン・アッシュらしい遊び心を更に加えたデザイン。
その中には、テーラードジャケットの襟周りにネクタイがぐるっと縫い付けられたデザインがあったんですね。

しかし、これどっかで見たことあるなぁ…というかハッキリ見覚えがある!

まんまコムデギャルソン・オム・プリュスのやったアイディアのパクリじゃないですか!(爆)


まだ2シーズン目ですよ、先生! まだまだリスペクトするのではなく、自分の実力を見せつける時期じゃないですか。

それなのに、いきなりコムデギャルソンの過去作品のまるパクリはまずくないですか…?まさかこんなにそっくりなのにディズニーの映画「アトランティス」なみに、「知らなかった」で通すおつもりなんでしょうか?(笑)

しかしこれはある意味魔が指したのかもしれない、きっとリスペクトしたかったんだ…そう思っていたのですが…。

ますます手馴れてきた2007年秋冬では、表と裏が逆転し、表側にシーム(縫い代)が出たテーラードジャケットを発表…。

と、これまたコムデギャルソン・オム・プリュスのシームデザインのパクリじゃないですか!(爆)

ますます手馴れてきたのはパクリの技術だけですか!明らかに確信犯決定です。オレンジレンジもビックリですよ!(と、あえて地雷を踏みにいった~!笑)

いや、確かに今回のシームジャケットは、かなりギャルソンからアイディアを頂いてると思いますが、一応クリスなりの再構築をしているとは思います。けれどちょっと独自性が足りない気がするんですよね。

それに今後クリスのデザインを見ても、またなにかをリスペクトしているんじゃないかという、うがった見方をしてしまいそうです。(しかしリスペクトって言葉は便利ですね~笑)

ファッション業界はパクリが横行しているわけで、今更この程度で驚くことでもないのかもしれません。しかしこれだけ注目度が高く実力を持ったデザイナーが、あからさまに元ネタがわかるものを作ってしまうというのはどうなんでしょうか?

2008年春夏からはディオールオムのデザイナーを務めることになり、ますます勢いに拍車がかかるクリスですが、そのデザインは今後も別の意味で注目していきたいと思います(笑)

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